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松村道央が初挑戦、全英オープン

R&Aの実行委員から受け取った全英オープンの出場者だけに与えられる選手証を手に・・・
チャレンジの星が、初メジャーに挑戦だ。先月の全英オープン日本予選最終戦の「ミズノオープンよみうりクラシック」。松村道央がかの“大舞台”を意識したのは、サスペンデッドが決まった大会3日目だった。

すでにホールアウトした選手の中で、通算10アンダーは暫定1位。
さらに翌日最終日の天気予報は雨。

大会の上位4人に、その資格がある。
ひょっとすると、ひょっとするかもしれない・・・。
ひそかに抱いた期待は的中した。

最終日の3位タイフィニッシュは、ほかに3選手が並んでいたが、その日68をマークしていた松村は、カウントバックにより辛くも最後の“4人目”の座席をゲットした。

チャレンジトーナメントは昨年から規定が変わり、ランク1位の選手には今シーズンを通してツアーに出場できる権利を与えられることになった。
松村はその“第一号”だ。

意気揚々と新年を迎えたが、甘くはなかった。
それまでの7試合で4戦の予選落ちを喫し、自信を失いかけていた。

浮上のきっかけはその前週、オープンウィークに行われた地区オープンの「旭川オープン」。
この大会から変えたボールの相性も良く、また新しいアイアンがことごとくピンに絡み、確実にフェアウェーをとらえ、パーオンしてチャンスを取る持ち前のゴルフを取り戻したことが、初のメジャーにつながった。

もともと、口数の多い選手ではない。
初のメジャー切符を手にした直後の会見でも、同席した他の権利者の矢野東や塚田好宣らに圧倒されて、「初めてのメジャーなので頑張りたい。体調だけは万全に臨みたい」と答えるにとどまったが初舞台を目前にして、血が騒がないわけがない。

いよいよ、137回全英オープンは今週17日に開幕する。
チャレンジから、一気に世界の舞台へ駒を進めた24歳。
松村が、その地で何を掴むか。

松村道央まつむらみちお
1983年7月22日生まれ。埼玉県出身。父親の影響で10歳からゴルフを始める。中学、高校と栃木の佐野日大ゴルフ部で活躍。名門・日大に進み、4年時の2005年に日本学生ゴルフ王座決定戦を制した。
2006年にプロ転向。学生時代から2度目のQT挑戦でみごとファイナルに進出し、ランク55位で迎えた昨シーズンは、7月の「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ」でツアーデビュー戦を飾ると、そのあと出場全6試合で予選通過を果たし、その勢いを駆ってチャレンジトーナメントはランク1位に輝いた。
身長172センチ、体重62キロ。得意クラブはドライバー。趣味は野球とスキー。

※今年、全英オープンに挑むジャパンゴルフツアープレーヤー

プラヤド・マークセン(ミズノオープンよみうりクラシック1位)
矢野東(同2位)
塚田好宣(同3位)
松村道央(同3位)

岩田寛(全英オープン日本予選ランキング上位1位)
甲斐慎太郎(同2位)

谷口徹(2008年第21週終了時点の世界ランク上位50位内)

W・リャン(2007年アジアンツアー賞金王)

クレイグ・パリー(2007年豪州ツアー賞金ランク上位2人)
デービッド・スメイル(2007年豪州ツアー賞金ランク上位2人)

ブレンダン・ジョーンズ(2007年ジャパンゴルフツアー賞金ランク上位2人)
谷原秀人(2007年ジャパンゴルフツアー賞金ランク上位2人)


  • チャレンジの星・松村が世界の舞台に羽ばたく!!

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