記事
サン・クロレラ クラシック 2010
勇太の後輩!! 地元出身の安本大祐が奮闘(1R)
大会の地元・北海道は札幌市出身の23歳は、難コンディションの中で、一時は3アンダーまでスコアを伸ばす大健闘だった。
6番ホールの第2打から競技を再開した第1ラウンドの残り13ホールは、上がりホールで意識しすぎた。
「苦手なホールが続くので…。丁寧にやろうとしたのが、悪い方向に行ってしまった」と、17番からの連続ボギーは残念だったがそれでも「昨日、今日と最後まで集中力を切らさずプレーが出来たし、スコア的には満足です」と、笑顔になった。
大会特別協賛のサン・クロレラでCMキャラクターをつとめる青木功の推薦を受けて、これがツアーデビュー戦。
大会直前に直々に挨拶に行って、ひどく緊張した。「青木さんを前にして、頑張らないと、という気持ちが強くなった」という。
それと、今週は練習ラウンドで回り、苦手なアプローチを指導してくれた大先輩。
「勇太さんに、ちょっとは気にしてもらえたかな」と、嬉しそうに首をかしげた。
名門・東北福祉大で、池田勇太のひとつ後輩。黄金時代を築いた池田のあとを、次期キャプテンとして引き継いだのが安本だった。
「勇太先輩がいなかったら、やっぱりダメだと言われないように」。就任後はかなりのプレッシャーだったという。
「良い経験をさせてもらえたと思う」。
そんな尊敬する先輩の雄姿を、見届けたのは昨年。
池田のツアー初優勝は、やはり道内で行われた昨年6月の日本プロ。
折しもプロ修業中だった安本は、同大会で別の選手のキャディバッグを担いでいて、その瞬間に立ち会うことが出来た。
36ホールの長丁場を制して圧勝した池田の姿に「僕も勇太さんについて行く」との思いを強くしたものだ。
今年の出場優先順位を決める予選会・クォリファイングトーナメント(QT)は3次で落選。
今年はセカンドステージからの再挑戦に、「QTは少しでも良い感じで臨めるように、今週は色々経験して帰りたい」。
続く第2ラウンドは、今のところ約9時間後の19時09分にスタートする予定だが、おそらく日没にかかってティオフは難しいだろう。
「いずれにしても、長い闘いになる。どんな状況になっても対応出来るように、しっかりと準備しておきたい」とたすきを締め直していた。