今季２回の優勝を含むトップ５フィニッシュは９回と、抜群の安定感を誇る金庚泰（キムキョンテ）が、３Ｒを終えて首位に並んだ。

「今日は、アイアンの調子が今ひとつで、あまりバーディチャンスが来なかった。」とは言うものの、前半１バーディ１ボギーのパープレーで回ると、後半は１２番で１４メートルのバーディパットをねじ込んだ。
この日、４つのバーディを奪い、前日同じく７アンダーからスタートした矢野東とともに３つスコアを伸ばして、金がついにトップに立った。

矢野とは、今年これで６回目の同組ラウンドとなったが、過去５回は全て金が矢野のスコアを上回っている。６回目にして初めて同スコアでのラウンドに、明日７回目となる優勝を賭けた直接対決にも自然と力が入る。

「もっと飛距離があればと思うが、自分のスタイルを崩さずにやる。」
確かに、ドライビングディスタンスの成績は、先週までで５９位と、その他の部門別ランキングが軒並み１ケタなのに比べるとウィークポイントともとれる。
しかし、その分フェアウェイキープ率２位のショットの正確さで、これまで安定した成績を残してきた。

「優勝するためには、明日に３〜４アンダーが必要。１４アンダーまで伸ばせばいけるのではないか」と優勝スコアを計算する。
そのためにも「明日はパッティングが大切」。正確なショットに加えて、このツアーでも屈指の高速グリーンを攻略することが、やはり優勝への必要条件となる。

• 金 庚泰
• 矢野 東