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キヤノンオープン 2009

池田勇太は「まあ、今週はトップ10だな」

昨年2位のリベンジを誓った先週のコカ・コーラ東海クラシックはまたしても最終18番で池に入れ、3位タイに甘んじた悔しさも、すでにすっかりなかったように、「いつまでも、引きずってたってしょーがねーべ」とさばさばと、次の勝利に向けて余念がない。

雨中のプロアマ戦から引き上げてくるなり、ドライバーを2本両手に、「忙しい忙しい」と、気もそぞろだ。

左手に持っていたのが先週3日目に、サスペンデッドになった前日の第2ラウンドの残り3ホールをこなした直後に、続く第3ラウンドでやにわにバッグに入れた新ドライバー。
同時に、「これが左にぶっ飛んでいったやつだよ」と苦笑した。
つまり、18番で第2打を池に入れた、その伏線となったティショットで大きく左に曲げたのが、そのドライバーというわけだ。

どうやら、先週の失敗をもとに、今週はさらに進化した武器を手に入れようという腹のようで、その作業をプロアマ戦の表彰パーティが始まる前に、済ませてしまおうとしているらしかった。

賞金ランクは石川遼に次いで依然として2位をキープし、獲得賞金は9552万8750円と自身初の1億円突破まで、約500万円ほど。

素早くそろばんを弾き「まあ、今週はトップ10だな」と、わざと目標を低めに言って、すたこらとメーカーのサービスバスへと走っていってしまったが、近頃は“ゴルフ界の若大将”ともっぱら評判の破天荒な23歳が、そんなけちな目標設定をするわけがない。

目指すは、今週こそ今季3勝目。
そして今週留守の若きライバルから、賞金ランク1位の座を奪い返してみせる。

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