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環境保護活動『はじめの第一歩!』  第8回「日本環境経営大賞」 環境価値創造賞を受賞!

2006年の「日本ゴルフツアー選手権」から始まった環境保護活動『はじめの第一歩!』。

昨今、環境問題は多くの企業で重要な項目に挙げられ、エコ商品等も多く展開されており、日々関心が高まっている。

しかし、社団法人日本ゴルフツアー機構(JGTO)では、それ以上に同トーナメントを主催する立場として、原点に立った取り組みを重ねてきた。

ゴルフ場という自然を舞台にするトーナメントには、大会期間中に数万人のギャラリーが訪れる。
大会に携わる運営スタッフを始め、ギャラリーの方にも簡単に参加できるような取り組みを通じて、トーナメント会場にいる全ての人達に“エコ活動”の意識を高めて貰えればという思いで始まった。

いわば手作りで少しずつ成長してきた『はじめの第一歩!』が、6月1日(火)に三重県内のホテルで開催された第8回「日本環境経営大賞」表彰式において、環境価値創造賞を受賞した。

「日本環境経営大賞」とは、2002年に三重県が企業や団体などの優れた環境経営の取り組みを表彰するために創設された制度で、これまでに109の組織や団体が名を連ねている。

優れた成果をあげてるいる取り組みを表彰する事により、さらなる環境経営の発展と環境文化の創造に繋がり、持続可能な社会の構築に貢献する事を主旨においている。

今年は全国から応募された72件の中から、山本良一氏(元東京大学生産技術研究所 教授)を委員長として、学識者で構成される「日本環境経営大賞表彰委員会」の審査を経て、見事に環境価値創造部門の優秀賞に当たる賞の受賞となった。

当機構を代表して賞状を受け取った事務局長の村岡万丈は、「栄えある賞をいただきまして、誠にありがとうございます。ゴルフと自然は相反する部分もありますが、環境問題に数年前から地道に取り組んでまいりました。
今回の受賞を機に更なる発展、そしてこの賞に恥じないように頑張って行きたい」と受賞コメントを述べた。

『はじめの第一歩!』の活動内容は多岐に渡る。

「自分たちのできるエコ活動から始めよう!」と、2006年にトーナメント会場におけるゴミの分別、ゴミステーションと名付けたゴミ集積所の集約化、ビン・缶製品の販売を見直した。

2008年には「地球にやさしいトーナメント」をテーマに、二酸化炭素(CO2)排出ゼロを目指した。トーナメント会場への来場には公共交通機関の利用を呼び掛け、ギャラリープラザでは輸送の負担の削減とと食の安全を確保するために、地元産品を使ったメニューを提供し「地産地消」を実施した。

他にも、間伐材を使用したエコバッヂ、リサイクルバックやリユースカップの配布を行い、リユースカップ利用者が購入した売上金の一部をエコ活動に募金。長野県の森林作りに、126万974円の募金に繋がった。

エコ宣言として、コミットメントシートを配布し、個々で出来る事を記入して貰い会場内にある笹に結び付けて貰う等、ギャラリーが無理なく参加できるイベントも充実。

そして、ゴルフ界では初めてとなる「トーナメントから排出されたCO2の算出」を行った。
4日間を通じて排出されたCO2は約1000トンとなった。翌年の2009年には更に削減目標を達成する為に「グリーン電力」を購入し、トーナメントから排出されたCO2を一部相殺する事にも成功した。

また、長野県飯田市と「森林の里親契約」を締結。“ゴルフの森”と名付けられ、飯田市との結びつきが深くなった。
エコアンバサダーの桑原克典も、2009年3月に「野底山森林公園の森林整備ボランティア」に実際に参加し、間伐材の伐採の体験も。
「環境問題を深く知る上で非常に貴重な体験をさせてもらった」と新たな発見があった。

表彰式で、同表彰委員会の顧問を務める三重県知事の野呂昭彦氏が「全国の環境モデルのケースとして浸透して貰える事を願っている」と話すように、『はじめの第一歩!」は他のツアートーナメントでも広がりを見せている。

先週開催された「ダイヤモンドカップ」でも、主旨に賛同し、当機構の取り組みを紹介、コミットメントシートを実施。
続く、「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills』、『〜全英への道〜ミズノオープンよみうりクラシック』と3試合でもブースを設ける予定になっている。

当機構では、『はじめの第一歩!」がエコ活動に留まらず、地域社会とのコミュニケーションの場となるよう、更なる発展に寄与していく所存です!今週のトーナメント会場にも、エコブースを展開しています。是非、お立ち寄り下さい!
  • 木製の賞状
  • 「日本ゴルフツアー選手権」でのゴミ分別の様子

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