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関西オープンゴルフ選手権競技 2010

野仲茂は首位タイにも「優勝なんて、そんな大それたこと」

同組の谷口拓也がスタートから「イーグル、バーディ、バーディ、バーディ」のロケットスタート。目の前に、ふいに目標が出来るとがぜん、燃えてくる。「出来るだけ離されないように。追いつこうと思って自分もプレーした」という。

しかも谷口は、前日初日にはスタートの1番でトリプルボギー。
それでも切れずに2アンダーまで盛り返したゴルフを見習って、「自分も我慢して、我慢してやろう、と思った」という。

9つ下の後輩をお手本に、謙虚な姿勢が実を結んだ2日目だった。
ボギーなしの65は通算7アンダーで、その谷口と並んで首位タイにつけた。

2ホールほど、2メートル前後のパーパットを残したそうだが、これも難なくしのぎ、5メートル前後のチャンスを確実にモノにした。

今週は、プレッシャーのかかる狭いフェアウェイに刻みに徹する選手も多い中で、「刻んでもフェアウェイに行くか分からない。ならいっそ」と、4つのパー3と、12番のパー4を除いた13ホールでドライバーを握った。

うっかりすると、体調も崩しかねない猛暑にも賢く対処した。
この日のウェアは、メッシュタイプのポロシャツだ。
小さな穴が無数に空いた生地は通気性が良く、滝のように吹き出る汗も「さっぱりとすぐ乾く」。
ラウンド中は、軽量タイプの日傘を活用。
39歳は「年齢のせいにしたくない」と、体力の消耗を極力防ぎ、正午過ぎに元気に上がってきた。

V争いに加わっても「初優勝なんて。そんな大それたこと」とやっぱり謙虚に、当初の目標はまだ現時点では変わらない。
まず、ひとつ目の関門の「予選通過」を好成績でクリアしたら、次は10月の日本オープン。8月末時点の賞金ランキングは30位までの選手に与えられる出場権を確実に手に入れるためにも、「ひとつでも上に行けたら」と堅実だ。


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