記事
長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ 2010
シード1年生の額賀辰徳がコースレコードを更新
迷わずに、スプーンを握った。
パー5では「常にイーグルを狙っていくのが僕のスタイル」。
グリーンは手前から左サイドに池が口を開けるが、怖くなかった。むしろ、ピンを狙って「力んでしまった」。
案の定、ボールは池に吸い込まれたが落胆もなかった。
「攻めて池だから、悔いはない」と、打ち直しの第4打は、ピンそばのパーセーブ。
ボギーなしの64は、ここザ・ノースカントリーゴルフクラブのコースレコードを塗り替えた。
この日2日目はまず、6時半から日没サスペンデッドとなっていた、前日初日の第1ラウンドの残り7ホールを消化して、6オーバーは117位。
予選通過には絶望的な2日がかりの滑り出しも、手応えがあった。
「ゴルフはけっして悪くない」。
ただ、問題はグリーン上だけだった。
「打ち過ぎちゃって、外しちゃう。フラストレーションがたまってた」。
続く第2ラウンドは、距離感をより強く意識して、前半の3番で4メートルのイーグルトライ。
思い通りに打てたことで、勢いづいた。
通算2アンダーは余裕で決勝進出に滑り込み、週末は「今日のスコアが良いきっかけになれば」。さらなる上昇を誓った。