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【Handa Cup プロミシングゴルファーズトーナメント 〜アンダー30〜】 大会2日目 白石大祐が8アンダーの64をマーク

白石大祐が昨日の3オーバーを吹き飛ばす8バーディで、2日目のベストスコアとなる64をマークし2位タイに浮上した。
「ショットもパッティングも良くて、バーディチャンスにつけれた」と、グリーンを外したのは2回だけと安定したゴルフで安堵の表情を見せた。

一時はQT上位の資格で2007年、08年とツアーに参戦していた事もある白石だが、今季はセカンドQT出場者以上に与えられるQTの最終順位(QT番号)すら持っていない。

実は昨年の9月。
ツアーの『フジサンケイクラシック』のマンデートーナメントに出場していた時に、本来であれば受験予定のセカンドQTの会場にいなければならなかった。
しかし、「自分の受験会場を勘違いしていて・・・。」とすっぽかしてしまったのだ。不幸は重なり、出場していたマンデートーナメントでは、最後の上がり3ホールでスコアを4つ落とし予選落ち。まさに泣きっ面に蜂状態となった。

違う会場で受験できるよう問い合わせをしたものの当然認められず、「無職ですかね」と2010年の出場資格は何もなくなった。

本来であれば、この事をきっかけに「ふさぎ込んでしまっても何ら不思議ではない」。
ただ、白石の心の中にあったのは「スイング改造」だった。

ツアー参戦の2年間で、ツアーで戦う選手のドライバーやアイアンの精度を痛感させられた。
飛距離では見劣りしないが、ツアー最高峰のコースセッティングではやはり悪いショットにはペナルティを与える為に、ラフは長くなっている。
どの選手もそのラフを避けるために、曲がらずに狙った所に打てるショットを身につけている。

白石は「今のままでは通用しないから」と、今回の期間を上手く利用して、トレーニング方法も変更するなど一念発起。

まずは、ツアーで賞金ランキングシード権を2年連続で保持している後輩の松村道央と、練習ラウンドを行っている。
「気を使って貰っている」と話すが、やはりツアーで戦える松村の練習ラウンドや雰囲気を肌で感じるだけで良い刺激になる。

また、走り込みは「そういう人と走ってると、意外と走れちゃうもんなんです」と、フルマラソンをしている方と共にしている。

後は、トレーナーとして有名な宮澤大助さんを中心とした“チーム宮澤”の合宿。
芹沢大介や溝口洋介らと共に、月に1回程度の合宿に顔を出している。自分では意識しない体の使い方や、筋肉の鍛え方を勉強し、体力強化も充実している。

今大会の上位者には、チャレンジトーナメント第9戦「SRIXONチャレンジ」の出場権(1名)が与えられるだけに、出場資格がない白石にとっては何よりも嬉しい特典。
更に、「SRIXONチャレンジ」で優勝すると、ツアートーナメントの「コカ・コーラ東海クラシック」とチャレンジトーナメント最終戦「Novil JGTO FINAL」に出場できる。

「チャレンジ最終戦で来季の出場権を獲得すれば、まるで道央みたい」と胸を躍らせた。



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