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三菱ダイヤモンドカップゴルフ 2008

白石大祐(しらいしだいすけ)が好スタート

2アンダーでホールアウトするなり183センチの長身をかがめ、SRIスポーツのスタッフに深々と一礼した。今季から同社と一部用具契約を結び、看板ブランド「スリクソン」のボールを使用している。
15番、16番で、ラフからのアプローチをOK距離でしのいだ例をあげ、「ピタピタと、本当に良く止まってくれて。今日はボールのおかげです」と、感謝した。

開幕直前の猛練習の成果も出た。
「ショットの調子が悪いから」と練習日は連日、日が暮れるまで練習場に居座った。
普段は「ガンガン攻めてしまうタイプ」だが今週はところによっては100ミリ以上のラフが生い茂り、ティショットでドライバーが使えないホールが多いのもかえって良かった。
「慎重に、おとなしくやろう」。
練習ラウンドのうちに、各ホールのラフの深さをくまなくチェック。
「“剛ラフ”のところには、絶対に打たない」と肝に銘じ、無理をせず、フェアウェーキープとグリーンセンター狙いに徹して好スタートを切った。

父・将章さんがプロゴルファー。自宅にグリーンとバンカーがあり、物心がつく前からゴルフに親しんできた。
中学時代はサッカー部に所属したが、家に帰ると研修生たちとアプローチ合戦。
次第にゴルフのおもしろさに目覚めたのと同時に、「サッカーはミスしたときに、責められるのがつらい」と、ゴルフ部のある地元・千葉県立泉高校に進学。
サッカーをしていたころは、「自分が好きなことをやれ」と言っていた将章さんは、いざ息子がゴルフに転向するなり厳しくなった。

また当時の校長が、ゴルフに理解があることも良かった。
試合のたびに、学校側が遠征費を負担してくれるという恵まれた環境の中で腕を磨けたことは「ほんとうに幸運だった」と振り返る。

そして、自身も2002年にプロに。長く出場権すらない時期を過ごしたが、出場優先順位を決めるQTは、昨年6度目の挑戦でランク37位に。
本格参戦の今季は、3試合に出場していまだ予選通過なし。
初日の好発進にも「僕の場合は、明日どうなるか…」と、つい不安が出てしまうが、そんなときこそ昨季から師事するメンタルトレーナーの鈴木正守さんの言葉を思い出そう。
「結果がどうあれ、他人の評価を恐れず思い切ってやろう!」。

白石大祐(しらいしだいすけ)
1981年9月18日生まれ。千葉県出身。プロゴルファーの父・将章さんの影響でゴルフを始め、県立泉高進学と同時に本格的にクラブを握る。2002年にプロ転向。
身長183センチ、体重78キロ。ジーナ・インベストメント所属。

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