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とおとうみ浜松オープン 2011
プロアマ戦は、誰もが声を揃えて「一生の思い出です」
そのしくみはまず、月曜日の練習日から、最終日の日曜日まで観戦出来る、21000円の前売り通し券を購入くださった方の中から抽選で、560人が17日火曜日に、静岡県・浜松市内の「グランドホテル浜松」で行われた開催記念パーティの参加権利をゲット。
そしてパーティ当日に行われたプロアマ戦の組合せ抽選会で、さらに86人が当選。トッププロと回る、夢の切符を手に入れたのである。
「昨日の夜は、眠れなかった」と打ち明けたのは、藤田寛之と回った白井吾郎さん、御年74歳。そんな初々しいコメントとは裏腹に、スタートから好ショットを連発した。素晴らしいティショットを披露して、やはり同組で回ったアナウンサーの千野志麻さんにも「ナイスショット」の美声を頂き、「あんな美人に褒めてもらえるなんて」とご満悦。
そして最終ホールで奧のバンカーからピッタリと寄せて、今度は地元のヒーローが白井さんを大絶賛した。
「素晴らしい!」と拍手を受けて、プロに感謝だ。
「藤田選手は本当に気持ちが素晴らしい方で、今日はトッププロの至れり尽くせりのラウンドを味わわせていただきました」と、白井さん。
ギャラリーの観戦OKのこの日は、大勢の前で歓声を浴びて、「気持ち良かった」と汗をぬぐって、「それもこれも、緊張をほぐしてくださった藤田プロのおかげです」。
やはり同組で回った鈴木万代さんも、「ますます応援したくなりましたよね」と、声を揃えた。白井さんと一緒に、「ぜひ今週は藤田さんに勝ってもらいたい」と、エールを送った。
そのほか青木功と、元メジャーリーガーの佐々木主浩さんという豪華顔ぶれを満喫したのは、納谷聖司さん。青木より、3つ年上の71歳。「今日は“大御所”に先輩、先輩と呼んでいただいたり、素晴らしい経験をさせてもらった」と、声も弾んだ。
ホールアウト後は夫の18ホールを観戦された奥さまと、愛犬のシーズー犬「裕次郎くん、10歳」を、青木にも紹介出来た。和気藹々と裕次郎くんを囲んで「とにかく、本当に楽しい1日でした」と、感激で胸を押さえた納谷さんは「一生もんの思い出だね」。
それは奇しくも、先の藤田と回った白井さんのお口からも、飛び出した言葉だ。
「こんな楽しいイベントはぜひ1度で終わらず、これから何年も続いていくことを祈ってる」という納谷さんの思いもまた、今回プロアマ戦に出られたすべてのアマチュアの方の気持ちと重なるだろう。
※白井さん、鈴木さんのエールを受けた藤田寛之は
「市民のみなさんが作ってくださった大会、本当にありがたいですね。1年でも長く続けていただけるように、地元出身(静岡県袋井市)の自分が頑張ることで、盛り上がるなら。自分にはその責任があると思います。
僕は、派手なことは出来ませんけど、コツコツ頑張っているところを見ていただければ。地元の選手が優勝を争うことが大事だと思うし、タイトルに手が届くところまで、72ホール頑張りたいです」。