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富田雅哉「今度こそ勝って、次のステップに」

マスターズGCクラシック2日目に67をマークして通算7アンダーの首位タイに浮上した富田は「ドライバーが、思い通りに飛んでいる」と、自信満々。
この日もほとんどフェアウェーを外していない。アプローチも冴えた。深いラフからピタピタつけて、後半のインコースでスコアを伸ばして、一気にV争いに食い込んできた。

2週前のJCBクラシックは、自身初の最終日最終組からのスタート。
師匠の田中秀道の教えに忠実にプレーするつもりだった。
「怖がらずに思いきり触り切れ。結果を怖れるな。周りを回りを見るな」。
しかし、出来なかった。
1番でボギーを打って、たちまち我を失った。
「周りがあんなに伸ばしているのに、こんなんで勝てるわけがない」。
心の動揺がプレーにも響いてリズムを崩した。
「とにかくやるだけやって結果はそれから、というシンプルな考えが出来なくなった。思い切り振り切れなかった」。

結局、その日2オーバーを打って10位に沈んだ。
「良い経験になった」とは言うものの、思い返せば悔しさが募る。

「最終日最終組で勝つのが理想」だ。
「下からまくって、わけのわからないまま勝つのではなく…」。
だからこそ、再び“定位置”に居座った今週は負けられない。

今度こそ師匠の教えを最後まで守りたい。
そして、「今度こそ勝って、次のステップにしたい」。
胸に秘めた思いは熱い。

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