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マイナビABCチャンピオンシップ 2008
マンデートーナメントからの快挙なるか、上井邦浩
シード権はおろか、今季の出場権すら持たない男が上昇のきっかけをつかんだのは、10月のコカ・コーラ東海クラシックだった。
名商大(愛知県)の4年間を過ごした思い出の地で4位につけると、2週後の日本オープンで単独5位に。
獲得賞金は1800万円を超えて、初シード入りをほぼ手中におさめたら、次の目標は賞金ランク上位25人しか出られないツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の出場権と、初優勝だ。
さらなる野望をにらむ今週は、心強い相棒と手を組む。
バッグを担ぐ大溝雅教さんは片山晋呉のエースをつとめたこともある敏腕キャディで、男女合わせて“20勝”の実績がある。
「気が合うし、キャディさんには申し分ない。あとは自分が頑張るだけ」と、絶大な信頼を寄せる。
地元・大阪府の四天王寺羽曳丘高で本格的にゴルフを始めた。
昨年1月に結婚し、来年1月に第一子を出産予定の友香理夫人も大阪出身。
また友香理さんの父の久保康生さんは、阪神タイガースのチーフ投手コーチでもある。
何かとゆかりの地で行われるトーナメントは2人が揃って応援に駆けつける予定なだけに、「嫁のためにも頑張ります」と、ますます気合いが入る。
まして自身も28日(火)に、26歳の誕生日を迎えたばかりだ。
2004年大会の井上信に続く史上4人目のマンデートーナメントからの初優勝ならば、申し分ない1週間となる。