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〜全英への道〜ミズノオープン 2000

今週いよいよ、全英オープン日本予選、最終戦

佐藤はJCBクラシック仙台で8週連続トップ10入り、そして今季ツアー2勝目をあげ、力強いガッツポーズ。
ゴルフは自然との闘いと言われる。
この言葉を骨の隋まで感じさせるのが、『全英オープン』だ。
全英オープン―。大会の正式名称は、『The Open Golf Champion Ship』。ゴルフ発祥の地で誕生し、世界最古の歴史を持つ大会である、というプライドが、名称の中に『British』すなわち、『英国』という固有名詞を使わせない。

今年、ミレニアムを記念する『ジ・オープン』は、英スコットランドのセントアンドリュースを舞台に開かれる。5月の日本プロゴルフ選手権から始まった日本予選が、今週いよいよクライマックスを迎える。

先週のタマノイ酢よみうりオープンゴルフまでの上位者の顔ぶれは、1位・佐藤信人、2位・宮瀬博文、3位・片山晋呉、4位・水巻善典、5位・佐々木久行(以下は全英予選ランクの項目参照)。
うち、2位の宮瀬は三菱自動車トーナメントに勝つなどして3071万7375円を、3位の片山はマンシングウェアオープンKSBカップ優勝などで2980万0375円を稼ぎ、出場権をほぼ手中に。
そして、ランク1位の佐藤信人にいたっては、日本プロ、JCBクラシック仙台の2勝、マンシング2位、三菱自動車3位タイと、日本予選にあたる7戦のうち、4戦でベスト5 をはずさず、賞金5997万9142円。2位と約3000万円差をつけ、ダントツで出場権を獲得しての“最終戦”だ。
佐藤の全英挑戦は、これで2度目。初のメジャー挑戦となった97年大会は惨憺たる成績だった。コースのロイヤルトルーンの厳しさに跳ね返され2日間、たったひとつのバーディも取れず、あっけなく予選落ちをしている。

今季つるやオープンから、8週連続のトップ10入りという、佐藤の快進撃を支えたのは、コーチの井上透さんだった。約1年かけてスイング改造に取組んだ結果が、実を結んだ。
2度目の挑戦は、もちろん、この井上さんを連れていく。宿泊も、セントアンドリュース・オールドコース横のホテルをすでに予約してある。
「全英…だからといって、本番まで特別なことをするつもりはありません。今、自分が取組んでいることを続け、少しでも上位に入る努力をするだけです」という佐藤が、今週、“最終戦”のミズノオープンではどんなゴルフを展開するのか。今大会はホストプレーヤーでもあるだけに、「昨年までに比べ、注目度は肌身にしみて感じています。みなさんに見てもらう価値のある戦いをしたい」と燃えている。

★日本予選の対象となるツアーは7試合。「日本プロゴルフ選手権」「マンシングウェアオープンKSBカップ」「三菱自動車トーナメント」「JCBクラシック仙台」「PGAフィランスロピー」「タマノイ酢よみうりオープン」「〜全英への道〜ミズノオープン」までの、通算獲得賞金ランキング20位内の者でまだ出場資格を持っていない上位4人と、今週の日本予選“最終戦”「〜全英への道〜ミズノオープン」の最上位者に権利が与えられることになっている。

毎年、『ジ・オープン』出場権をかけた熾烈な戦いは、普段の大会ごとの優勝争いとは、また違った興趣を添えてきたが、「2000年の今年こそ、行ってみたい。セントアンドリュースが夢だったから」といった声が口々に洩れ、今年は、例年以上の盛り上がりを見せている。

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