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三菱自動車トーナメント 2000

手嶋多一が求めているのは、「頭を使ったゴルフ」

 今、主流の「飛んで止まるボールは面白くない。頭を使ったゴルフがしたい」という手嶋多一が求めるのは、「飛んで“転がる”ボール」だ。いかに、ピン手前から転がしてピンを攻めていけるか―。「原点に戻ったゴルフがしたくて、昨年から思考錯誤を繰り返しています」と、昨シーズンから特定メーカーとボール契約を結ぶのをやめ、「これは」と思えるボール捜しに心を砕いている。
 今季は、すでに6種類のボールを試したが、納得がいかなかった。
「早く決めてしまいたいのに、いいのが見つからない」と悩みあぐねていた手嶋に、所属先のミズノのプロ担当スタッフから手渡されたのが、同社の『スカイウェイ』というボール。アマチュアむけに作られたというこの球は、なんと250円という安価だ。「初めて使ったときは、仲間から『本当にそんなボールを使うの?』と驚かれましたが、先週もこのボールで6位に入ったし…」と気に入って、今週も引き続き使用している。
 手嶋いわく、「スピン性はないが、飛んで転がる」このボールは、先週の初日・2 日目をともにラウンドした尾崎将司の目にも止まり、「どっからでもよくコロコロと転がすヤツだ。それはどこのボールだ」と、ボールを手に取り、尾崎はまじまじと目を凝らしていたそうだ。

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