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日本オープンゴルフ選手権 2009

丸山大輔「仕掛けるのが早すぎました(照)」

後半の3番で、競技委員から前の組と空きすぎている、と注意を受けたという。「計測が始まって…。それから、駆け足であまり時間をかけないで、キャディに距離を聞いたらぱぱっと打ったのが、逆に良かった」。

ただでさえ難コースに「思いっきりいけばいいのか、慎重に行けばいいのか」。時間をかけることでかえって逡巡が始まって、つぼにはまることもある。

しかし、プレーを急がざるをえない状況ではむしろ直感が働いて、それが奏功することもある。

丸山も、そのホールからバーディが出始めた。
しかし5番でこの日5つめのバーディに「我を忘れた」。
すっかりその気になって、次の6番でキャディの制止もきかず、ドライバーを握って案の定、右の池へ。
「ここが日本オープンということを忘れて…。仕掛けるのが早すぎました」と照れ笑いで頭を掻いた。

続く7番では、10メートルのパーパット。
そして最終9番パー3は、1メートル弱のバーディパットで締めて「最後、ちょっとバタバタしましたけど…」と苦笑いの通算2アンダーは、3位タイに浮上した。

毎年、この日本オープンは、会場入り早々に「白旗をあげていた」。
あまりの難しさにはなから諦めてしまうことも多かったが今年は違う。

9月末のアジアパシフィック パナソニックオープンは、ここ武蔵と負けず劣らずの難コースで4年ぶりのツアー通算2勝目をあげたばかりだ。
米ツアーから帰国して2年目の勝ち星に、技術的なレベルアップを実感することも出来て、このゴルファー日本一決定戦も、自信を持って乗り込んできた。

「今年は勝ちたいという気持ちで来ています」と珍しく、強い言葉が飛び出した。

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