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初日はアジアの勝利!(1月9日)
タイ出身のプラヤド・マークセンと、トンチャイ・ジェイディーが5&4と圧勝した。
なんといっても昨年、日本ツアー3勝のマークセンがすこぶる強かった。
40歳をとっくに越えた身長162センチの肉体の、どこにそんなパワーが隠されているか。
とにかく、ティショットが飛んで曲がらない。
チームのコンビネーションもバツグンに良かった。
マークセンの多少のミスも、ジェイディがそつなくカバー。
対するニコラス・フェスとヨハン・エドファルスの欧州チームが後半から懸命に巻き返そうと躍起になるが、もはやあとの祭りだ。
第1マッチの終了と、ほとんど同時に早々と決着をつけて地元の雄の貫禄を示した。
これを契機に、アジアチームの快進撃は続いた。
一時は欧州に3アップを許した第2組のチャーリィ・ウィとWリャンが、後半ジワジワと盛り返して17番ホールで逆転。
さらに第3マッチのS・K・ホと谷原秀人も、もつれにもつれた最終ホールで執念の1アップ!
実は、前半の2番、3番でいきなりやられた。
欧州チームにイーグル、バーディを奪われていきなりの2ダウン。
しかし「ウッズとフィル(ミケルソン)はペアを組んだって、イーグル・バーディならダウンすることもある。焦らずに我慢でいこう」と最後まで前向きに、笑顔でピンチを乗り切った。
幸先のよい初日の勝ち点3に、誰より喜んだのが念願の初タイトルに燃えるキャプテンだった。
一昨年大会は、ひとつも勝ち星を挙げられないまま惨敗しているだけに、「前回のことがあるので今日の結果は夢のように嬉しい!」と、尾崎直道。
18番グリーンで無邪気にはしゃいだ52歳。
その様子にメンバーたちは、ますます思いを新たにした。
「直道さんに、なんとしても初優勝をプレゼントしたい!」。
この日初日はひとつのボールを交互に打つフォアサムゲーム。
普段、慣れない競技方法は「たった1打で流れが変わってしまう…。お互いに大事なところでパットが入らなくて、波に乗れなかった」と、喜びに沸くアジア勢の中で唯一の黒星に悔しそうに唇をかんだのが第1組の谷口徹と石川遼だ。
「明日の2ボールこそ、互いの持ち味を生かして勝ちたい」と谷口。このままでは終われない。
この日の失点は、翌2日目のベストボールで取り返す。
初日(フォアサム)の結果
<アジア 3:1 欧州>
石川遼&谷口徹 vs ソレン・ハンセン&ポール・ローリー 2&1
1UP チャーリー・ウィ&W・リャン vs ポールマッギンリー&パブロ・ララザバル
1UP 谷原秀人&S・K・ホ vs ニック・ドハティ&オリバー・ウィルソン
5&4 トンチャイ・ジェイディ&プラヤド・マークセン vs ニコラス・フェス&ヨハン・エドファルス