記事

ゴルフ日本シリーズJTカップ 2008

石川遼は2日目に、片山晋呉と同組に

全員出席の開会セレモニーで主催者から花束を贈られてこの笑顔・・・!! 大ギャラリーを引き連れた人気者は2日目以降の好プレーにも大いに期待がかかる。
10番で、フェアウェイど真ん中のセカンドショットを打つ寸前に、ギャラリーが構えた携帯カメラのシャッター音。危うく踏みとどまって仕切り直したものの、今度は大きく左に曲げて崖下へ・・・。

隣の17番ホールのバンカーヘリに打ち込んだ。ピンまで40ヤードのこのリカバリーショットをピン7メートルにつけてこれを沈めた。

この日最大のピンチを回避し通算3アンダーで迎える2日目は、7位タイで並んだ片山晋呉と同組だ。

アマチュアとして出場した昨年も2日目に最終組で直接対決。しかし、「かなりあこがれの選手とのラウンドに、ほとんど覚えていないほど緊張していた」と振り返る。

「迷惑をかけたくない」という遠慮もあった。
「もし迷惑がかかるようなことがあったらその時点でゴルフを辞めよう」と、それほどまでに思い詰めていた。

そんな心境で思うようなゴルフが出来るはずもなく、66をマークして首位に躍り出た片山に対し、石川は74をたたいて21位に急降下した。

しかし、今年は違う。
「片山さんに対して今年こそ・・・と思えるような、僕はそこまで片山さんに近い選手じゃない」と謙遜して前置きしつつ、「せめて片山さんの心に残るプレーがしたい」と石川。

今季はプロ転向後初のツアー優勝をあげ、先週のカシオワールドオープンでは史上最年少の1億円を突破した。
この結果に、この日初日に単独首位につけた横尾要が「僕の17歳とは比べものにならない。年齢で言えば、ウッズよりもすごいでしょう」と感嘆したほど。

この1年、破竹の勢いで成長をとげ、昨年の今頃よりは自信もついた。
尊敬してやまない選手と再びこの舞台で顔を合わせ、「明日は必ず勉強になる1日。今日より前進した1日で終われれば満足です」と、話した。

関連記事