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藤田寛之、サンドセーブ率賞受賞
飛距離を補ってあまりあるショートゲームの巧さには、大御所も思わず脱帽。
しかし本人には納得いかない。
生来の完璧主義者はスイングにひとつでも納得できない部分があると、徹底して直さないことには気が済まない。
今秋には1日300球の練習を自らに課して、師匠の芹澤信雄に「その年になってやることじゃねえだろう。頭を使え」と、呆れられたこともある。
しかし、今年39歳を迎えてますます旺盛なその向上心こそ12年連続でシードの常連、また今年賞金ランキングで2年連続のトップ10入りを果たした原動力でもある。
今年は、史上初の海外開催となったアジア&日本共催のパインバレー北京オープンでツアー通算6勝目をあげた。
2003年にはやはりアジアとの初共催だったアジア・ジャパン沖縄オープンの第1回大会で勝つなど、海外でも知られた存在でもある。
その直後の6月に、虫垂炎で戦線離脱というハプニングもありながら、復帰直後に全米プロから招待を受けて、2005年の全英オープンに続く自身2度目のメジャーに挑戦したばかりか、みごと決勝ラウンドに進み、4日間を戦い抜いた。
年間2勝を目標に掲げ、幾度もチャンスに絡みながら惜しくも実現しなかったがそれでも充実の2008年。
この経験を糧に、この先ゴルフはますます円熟味を増すはずだ。
※サンドセーブ率賞でランク1位に輝いた藤田には、社団法人 日本ゴルフツアー機構より記念のトロフィと、カシオ計算機株式会社より副賞として『ソーラー電波腕時計 オシアナス』が贈られました。