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つるやオープンゴルフトーナメント 2009

田中秀道が約1年半ぶりの決勝ラウンド進出へ

2008年は開幕戦を最後に、深刻な腰痛で戦線離脱。あれから1年。懸命のリハビリで、復帰してきた田中が2007年9月のサントリーオープン以来の決勝ラウンド進出だ。

とはいえ、まだまだ本調子とはいえず、がちがちに緊張したままティグラウンドに立つという。そのせいで切れ味の良いプレーが持ち味の選手も、本来のゲームのリズムが作れない。

完璧主義者は「もっとチャンスを決められたはずだ」と、思うほどにイライラは募るが、昨シーズンのことを思えば「本当なら、痛みが出ずにやれる時点で100点なんです」。
プラスにとらえ、どうにか自分への怒りをいさめてようやく笑顔を見せた。

気づいたら、プロ19年目。いつの間にか、38歳。
予選2日間、同組で回った永野竜太郎は20歳。前粟蔵俊太は19歳だ。
「ちっちゃい頃に(田中を)テレビで見てました…だって。ちっちゃい頃って言うなよって」。
20歳近く離れた選手の言葉に年齢を痛感し、思わず苦笑したが、その分、昔なじみの根強いファンが田中にはいる。

どん底のときも変わらずくれたあたたかな声援と、復活を待ち望む声に「もう少し待っててください」と、訴えた。
「もう少し上でやれるように、いま準備をしているところなので、もうちょっと我慢して待っててください」と頭を下げた。

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