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サン・クロレラ クラシック 2006
「機会があれば、また訪れたいと思います」ツアープレーヤーが施設訪問
サン・クロレラ クラシック大会を目前にした8月1日、昨年に引き続き、小樽市にある重症心身障害児施設の社会福祉法人札幌緑花会「大倉山学院」への施設訪問は、参加したツアープレーヤー達のこの言葉から始まった。
今年参加したのは、昨年のサン・クロレラ クラシックのディフェンディングチャンピオンの深堀圭一郎を始め、今シーズン絶好調で各大会で優勝を飾っている近藤智弘、増田伸洋、高橋竜彦の4選手。
選手達は大勢の生徒さん達の歓声と拍手で出迎えられ、さらに壇上には選手達へのメッセージが書かれた垂れ幕が掲げられており、大倉山学院全体が歓迎ムード。
簡単な選手紹介の後は、生徒さん達と約8m近く離れた枠に向かってフリスビーを投げるゲームのフライングディスクを体験。深堀・増田ペアと近藤・高橋ペアに分かれ、それらのペアそれぞれに生徒さん達2人と一緒で4人1チーム。普段からプレーしている生徒さん達は上手に枠を通すものの、選手達は意外に難しいのか外す場面も。その中でも、増田選手は5投中3投成功し、生徒さん達とハイタッチで喜びを共感していた。
その後の選手のサイン会では、一人ひとり丁寧にサインをプレゼント。サイン会は大好評で「貰えて良かった〜」「4人全員に貰おうっと」という声があちらこちらから聞こえ、選手の前には長蛇の列。
プレゼント交換では、選手達から名前入りのゴルフボールやサイン入りポスター等が贈られ、生徒さん達からは、三十余年の伝統を持つ織物で知的障害者の方が丹精込めて作り上げた玄関マットや車のシートで使える「結び織り」が贈られた。
施設訪問の締めくくりは、お互いが感謝の言葉で挨拶。
「本日は遠いところから来てくれてありがとうございます。みなさんとフライングディスクをして楽しかったです。明後日から頑張ってください」と生徒さん達から励ましの言葉を貰うと、4選手を代表して深堀選手が「みなさん、本日は貴重な時間をくださってありがとうございます。みなさんの楽しそうな笑顔が見られて良かったです。この笑顔を忘れません。近い所でプレーしているので是非見に来てください。一緒に戦っている気持ちで応援してください。また機会があれば、訪れたいと思います」と言葉を贈った。
その後も、全員の集合写真撮影や様々な場所で個別の記念撮影と、まだまだ物足りない様子で幕を閉じた。