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佐藤信人と小林正則が登場

17日から3日間の日程で開催されている「ジャパンゴルフフェア2012」。契約先のミズノの出展ブースに揃って登場したのが佐藤と小林だ。

2人とも昨年は、激動の1年だったといっていい。小林は、5月。とおとうみ浜松オープンで、あの石川遼とのプレーオフを制して、プロ13年目のツアー初優勝を飾った。そして佐藤は10月の日本オープンだ。2008年にシード落ちを喫してからは、ツアーの出場権すらない状況で“日本一”をかけた優勝争い。9年ぶりのVこそならなかったが単独3位に食い込んで、一発大逆転のシード復帰を果たした。

この日は小林とともに、チャリティイベントに参加した佐藤は駆けつけたファンに、ちょっぴり自虐気味に挨拶。「10年前は、けっこう活躍していた佐藤です」。
2000年には年間4勝を挙げて、谷口徹と片山と、賞金王争いを演じたこともある。隆盛を極めた選手も、欧州ツアーの参戦をきっかけに、パットのイップスにかかり、転落の憂き目にあった。
血のにじむ努力でどん底から這い上がり、4年ぶりに舞い戻る表舞台で目指す今季の目標はずばり、「10年ぶりの10勝目」だ。

昨年12月には、結婚11年目にして妻・裕子さんが待望の第一子を出産し、喜びが重なった。「ゴルフも、子育ても頑張ります」。パパが新シーズンの健闘を誓った。

一方、小林はこのオフはアジアンツアーの出場権を獲得して、奮闘中だ。先のミャンマーオープンでは上位争いを繰り広げて、調整段階のゴルフにも、少し手応えが出てきた。
「日本の開幕まで出るだけの目的じゃなくて、今年は日本でも、アジアでもシード権を取りたい」。
このあと佐藤とともに、ベテランの水巻善典が主催する合宿に参加して、士気を高める。
「佐藤さんみたいに、いずれはヨーロッパでも戦ってみたい」と、視線は世界に向いている。

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