最後の９番もボギーの幕切れに、つい夕焼け空を仰いで「アハハ」と笑った。初日は７アンダーをマークしながら、この日は結局イーブンパーの71。
ダントツの大波賞に、照れ笑い。
「今日はとにかく、ティショットのミートが悪くて」。
フェアウェイが、捕らえられなければ身上の攻撃ゴルフも、ままならない。

「深いラフからでは、チャンスにもつけられない」。
パットでしのいで、なんとか持ちこたえたが、前日と比較するにつけて、不満が残る１日となった。

「でも、２位は良い位置に変わりないから」。いよいよ迎える決勝ラウンドは、改めてゴルフの基本に立ち返る。
「まずはフェアウェイキープに徹する。初日のようなゴルフでまたたくさんバーディチャンスを作ります」。
身長168センチと小柄ながら、今週計測中のドライビングディスタンスは４番ホールで、303ヤードを記録。アジアンツアーで戦う南アの小さな巨人が豪快な飛距離を武器に、初上陸の日本で初Ｖを狙う。

• Ｊ・クルーガー