スタッフに「素晴らしい!」と出迎えられて、胸を張る。
「スバラシイ・・・知ってるよ。ワンダフォーって意味でしょう? 唯一話せる日本語です」。
南アのジーブ・クルーガーが、2位に3差をつける単独首位で高笑いだ。
「きょうもきのうと同じでショットがいい」と、ラフに入れたのは3回だけ。
うち1回の14番がボギーだったが、他は上手くあしらい大ケガはなかった。
本大会は3度目の出場で、今年初めての予選を突破。
「きょうも、きのうもおとといも。スゴくいいプレーができている。明日もお願い!」と、祈る思いで日曜へ。
友人の紹介で知り合い2016年に結婚。
デニス夫人がバッグを運んでくれるようになったのは2020年からだ。
コロナ禍がきっかけだったが、いつの間にかもう4年目。
日本でいう「かかあ天下」らしい。
「僕は言いなり」と、頭が上がらず「困ったときは、すべて彼女のいうとおり」と、夫婦円満の秘訣を明かす。
感情の起伏が大きい夫に対して、奥さまはいつもドシンと構えて気持ちもフラット。
「おかげで安心して戦うことができます。僕のセンセイ」と、感謝する。
夫婦で通算2勝目を狙う本大会には「運命も感じちゃう!」。
セガの公式キャラクター「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」と、実は誕生日が一緒と知ったのは、今朝スタッフに聞いてから。
「6月23日なんでしょ!?」と改めて目を丸くし、「何年生まれ?」と生まれ年を確認し、「僕の5つ弟だね」とニッコリし、つい先週のバースデーを回想して泣き真似をしてみせた。
23日は、ちょうど韓国で行われたアジアンツアーの予選ラウンド2日目。最終ホールのダブルボギーで2打足りずに予選敗退した。
「最悪の誕生日になっちゃった」と、苦笑し「今週は、最高の4日間になるといい」。
勝って1週遅れのお祝いだ。