最終日は、3打差の単独首位から出て、途中、同組で地元出身の片岡尚之に並ばれたところもあったが、5バーディボギーなしの危なげないゴルフを展開。
「今日は途中混戦となって、特に片岡選手にプレッシャーをかけられました」と、何度も手汗をぬぐった。
「でもそれで逆に集中できました」と、17番でトドメのバーディを奪うとガッツポーズも出た。
最後は、3差で突き放して通算23アンダーの逃げきりV2。
前回のツアー初優勝は、2019年の日韓亜共催の「Shinhan Donghae Open」だった。
「すごく昔みたいに思えます」と、ため息がこぼれた。
「でもその間、たくさんの出会いがあり、たくさんの人々に助けられたおかげで、今日の優勝があります」と、感謝した中でも、誰より労いたいのは、結婚して7年になるデニス夫人だ。
「僕が知ってる日本語はスバラシイ、とセンセイの2つだけなんだけど。センセイとは彼女のこと。今日もなんども冷静に、と言い聞かせてくれたんだ。彼女のいうとおりにしていればいつも大丈夫。本当にスバラシイ奥さんです」と、優勝インタビューで改めてお披露目。
感激したデニスさんは、「泣きそうです」と今にも涙がこぼれそうだった。
「今日はとにかく自分にも冷静に、と言い聞かせていましたが、後半は手が震えて・・・。彼と、神様に感謝ですね」と、喜んだ。
6月23日の夫の誕生日が、セガの公式キャラクター「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」と同じとわかったのは、首位に立った大会3日目。
「今までソニックのことを知らなかったんだけど、今では僕らのアイドルになりました!」。
大会とのご縁を噛みしめる2勝目となった。