前夜の天気予報で覚悟はしていた。「今日、風が吹くことは分かっていたから。もともと難しい三好が牙を剥くと」。

上位が伸び悩む展開も、あらかた予測はついており、差を詰める絶好のチャンスもひとつ誤算だったのは、グリーンの状態。「こんなに硬くなっているとは･･･！！」。

少しでも、ラフに入れたらノーチャンス。「フォローの風ならなおさら止まってくれない。今日はフェアウェイに行ったのもたった３回。やっとチャンスが作れるという状況で、必死に戦ってきました」と、息を吐く。

「その中で、よく耐えた。今日のゴルフは満点に近い」と、納得の２アンダーで、４位タイに浮上すればなおのこと、充実感が溢れる。

「でも」と、やにわに表情を曇らせて、「今日で、明日までの体力を使いきってないか。それが心配」。最終日こそ、気力を振り絞る。

• 高山 忠洋