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The Championship by LEXUS 2009

桑原克典が正念場

今年もまた、厳しい季節がやってきた。賞金レースの影で繰り広げられるシード権争い。今シーズンも残り5試合となってなお、来季の出場権が与えられる上位70人の境界線上に立たされている選手たちには、胃がきりきりと痛む日々が続く。

プロ18年目の桑原克典もまたそのひとりで2006年に11年守ってきたシード権を失ってから2年をかけて、昨年ようやく取り返したのもつかの間、現在賞金ランクは74位と再び境地に立たされている。

いよいよ正念場を迎えたいま、シード権争いについて「それが一番の感心ごと」というだけに、この日は最終18番で、前日2日目に引き続き2日連続のボギーフィニッシュには思わず顔もゆがむ。

「またやっちゃいました…」とつぶやいた表情にはほんの少し悲壮感も漂うが、懸命に気持ちを奮い立たせた。

「5年くらい、こういうのをやってきましたから。痺れるゴルフは任せてください」。
ファイナルQTランクの資格でシード権の奪還を目指していたこの2年間は、終盤のビッグトーナメントにすら出場権がなく、「今年は出られる。それだけでも幸せです」と、気丈に話した。

通算6アンダーは5位タイにつけて迎える最終日はトップ5フィニッシュが実現出来れば、間違いなく楽になれるはず。
「明日はドキドキドキドキ……。そこにビクビクも入ったりするんでしょうが、それも自分。受け入れて、その中でやっていくしかない。自分のゴルフをしたい」と、力をこめた。

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