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ブリヂストンオープン 2010

4位タイに韓国出身のホストプロ、趙珉珪 (チョミンギュ)

スタートの10番は、ナイスセーブで波に乗った。第2打は、7番アイアンでフェアウェイから打ちながら、グリーンを外して左のラフへ。アプローチも寄せきれず、4メートルあまりのパーパットが残ったが、これをしのいだ。
「ここでリズムが作れた」と、振り返る。

かたわらのジェイックさんの力も大きい。
ファイナルQTランク21位の資格で本格参戦の今季、タッグを組む2つ上の兄もプロになるべく修業中で、ゴルフのアドバイスもさることながら、精神面の支えも絶妙だ。

「スコアが良くないときは、上手に励ましてくれるし、集中しないといけないときは、しっかりとハッパをかけてくれるので」と、感謝する。

初来日の2006年からしばらくは、大会のここ地元・千葉県の成東を拠点にしていた。
名門・袖ヶ浦をラウンドすることはなかったが、それでもここら一帯は、マネージャーの伊井祥訓さんが切り盛りする韓国料理屋にもよく食べに来ていたこともあり、土地勘がある。

「僕の第二の故郷」と言ってはばからない地で絶好のチャンスを迎えた。
プレーオフの末に、小山内護に敗れたのは7月のセガサミーカップ。
あの2位で、初シードに当確ランプを灯したのは良かったが、「優勝を逃した悔しさは相当なものだったので」。
大会主催のブリヂストン契約プロはあのとき掴み損ねた初Vにむけて、このホスト試合ではなおのこと、かなりの気合いが入っている。

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