記事
TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Lake Wood 2010
広田悟「空回りしないように」
シード選手としては、数あるホストプロの中でも一番の“古株”が広田だ。
すでに、二部ツアーのチャレンジトーナメントを主催していた同社が、「ぜひレギュラーでも」と、希望されたときから石田信文・代表取締役社長には、「もし実現したら、ホストプロとして頑張って欲しい」と、ずっとゲキを受けていた。
もちろん、恩人に答えたい気持ちは人一倍。
「でも、それで空回りしてしまっては、本末転倒。とりあえず、目の前のことに集中したい」と、本戦を目前に、逸る気持ちを懸命に抑えた。
今年は開幕戦の「東建ホームメイトカップ」でプレーオフの末に、2位。
このオフも参加した、片山晋呉主催の宮崎合宿での収穫が、どんぴしゃで形となって表れた結果だった。
「この感覚を続けていけば、今年戦っていけるのではないか」と、ひそかに期待を寄せたのもつかの間、「一瞬で、あのときの感覚がどこかに行ってしまった」。
5月の中日クラウンズからあとは、1試合ごとに予選落ちという悪循環に、「ゴルフって、本当に難しい・・・」と、頭をひねらないではいられない。
「そろそろ、また晋呉さんに相談して・・・」という思いもある。
「聞いたら、きっと一発で解決すると思う」という確信も。
「でも、その前に、とことん自分で考えて悩んで答えを出してみたい」。
甘えるのは簡単だが、自分で解決しようとするその姿勢にこそ、成長の鍵があると信じて、苦しみながらも試行錯誤を続けている段階だ。
そんな状況だからこそ、いまは強気なことは言えないだけに「空回りはしないよう・・・・・・」。重ねて、肝に銘じた。今週のホスト試合は背伸びもやめて、ありのままの自分をコースにぶつけるつもりだ。