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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2012

46歳の鈴木亨がシード落ち

このカシオワールドオープンは、シード権争いの選手にとっては、事実上の最終戦だが最終日を待たずして、シード落ちが確定した選手が…。

今年の“ボーダー線”は先週、優勝のルーク・ドナルド(賞金ランク24位)を抜いた71位まで。開催前の賞金ランキングで、この条件を満たしておらず、なおかつ決勝ラウンドに進めなければ、あとは来季の出場優先順位を決める次週のファイナルQT(※)に行くしか方法はなくなる。

46歳の鈴木亨にとっては、「予選会」と名のつく大会は、「92年以来になるんじゃないでしょうか」。当時は「統一予選会」と呼ばれていたものが、今のQTに当たり、「そこでその年、後半戦の出場権を取って、後援競技で確か“裏シード”を獲得したんです」。
さらにその翌年の93年に初シード入りを果たしてからというもの、ずっとシードの常連だった。2010年まで18年の賞金シード保持は、現役選手としては最年長だった。

しかし、昨年は開幕前にひどく首を痛めて、初めて賞金ランクによるシード落ち。
今季は、生涯獲得賞金25位内の資格で巻き返しを誓ったが、「立て直すことが出来なかった」と、悔やんだ。

「ショットの精度は若手に負ける気がしない。ひとつかみ合えば、64や65を出す自信もある。だけど、自分の中で何かが足りない。これだけ頑張っているのに、なんで結果が出ないのか。もやもやとしたものは結局、この1年で晴れることはなかった」。

この日2日目は75を打って、今季の自身の最終戦も2日で終わってしまった。
「ここまでよく来られた、という思いも少し」。
反面、「まだまだ、やりきった感はない」という忸怩たる思いも。

それも今月29日から、三重県の「COCOPA RESORT CLUB 白山ヴィレッジゴルフコース」で6日間をかけて行われるファイナルQTで、晴らすしかもう手がない。
現行の予選会「クオリファイングトーナメント」は、初めての経験。

「今週からすぐに来週と、気持ちの切り替えは難しいかもしれない。だけどそれもプロゴルファーの宿命。せめて楽しんでやれたら」。
ベテランが、過酷な舞台で気力を振り絞る。

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