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2011年の桑原克典のプレーに注目

桑原克典は通算24アンダーでQTランク1位となった。ホールアウト後は「長いですねぇ、疲れるというか、なんと形容すれば」と言いよどんだ。だが、QTで得たものもあったようだ。「QTは全くやりたくないけれど、ツアーでやっていて忘れているものがいくつかある、それを思い出させてくれる。一打の重みに対して考え直す」ところがあったという。

1999年の日本オープン(小樽CC)で尾崎直道が10オーバーで優勝したとき、「一番苦労した人間が勝つ」と言っていたことに対して、当時30歳だった桑原は「そうじゃないんじゃないか」と思っていた。しかし、歳を経るごとにその「意味がわかってきた」

「一打に対して神経を使って集中して、誰よりも優勝を目指して、それに準備していくか」
が大事ということに気付いた。それだけに来年のツアーに向けても「これまでのゴルフに向かう準備も考え直し、オフも準備をどれだけ真剣にできるか」が問われる。
ツアー優先順位も「リランキングもあるし、前半までのランキング。のんびりしていられない。できるだけ早く稼げるように準備したい」と気持ちを新たにしていた。

来年の「新生」桑原克典のプレーに注目したい。

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