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つるやオープンゴルフトーナメント 2011
先週優勝の高山忠洋は今週も引き続き内助の功
9番では、ティショットが右の木になった。
「ロストボールのトリプルボギーも覚悟した」。
時間を気にしながら必死の形相で、木を見上げていた高山。
と、そのとき妻の梢さんの声がした。
「あそこに引っかかっている!」と、高台になった隣の8番ホールからお見事な発見に、木にちなんだお名前を持つだけのことはある。
アンプレヤブルを宣言した上で、妻が指さした枝に向かって、傘やら予備のペットボトルやらを投げて揺らして、どうにかふるい落とした。
1打罰のボギーに収めて感謝した。
「梢が見付けてくれなかったら、終わってた」。
ボギーはここでのひとつにとどめて、66と盛り返した。
毎日、けなげに夫の18ホールに付き合う梢さんも、「こういうことがあると、ついて歩く甲斐がありますね」と、一度は諦めた決勝進出に大喜びだった。