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2011年5月開催『とおとうみ浜松オープン』が始動!
来年度に市制100周年を迎える浜松市の理解を受け、『とおとうみ浜松オープン』は従来にない新たな試みで開催される。
“みんなでつくるゴルフトーナメント”を合言葉に、地域市民や地元企業を中心として企画・運営を行い、トーナメントを作って行く。男子プロゴルフトーナメントを通じて、地域社会や地元経済の活性化を図り、地域に還元されるシステムを構築するというもの。
既存の冠スポンサーや1つの企業が主催するトーナメントではなく、いわば、市民みんなで作りあげる「地元のお祭り」的なトーナメントとなる。
海外4大メジャーの一つ『マスターズ』やUSPGAツアーでは、見られる形だ。
本大会の発起人であり、主催の合同会社ボランタリートーナメント浜松の代表を務める加茂晴康氏は、「個人が主体となり、あなた自身が主役になるトーナメント。様々な方々から知恵とお時間を借りて大会を成功させたい。とおとうみの人達ならできるという想いがある」と話す。
「とおとうみ」とは京都から遠い浜名湖周辺を指し、言葉の由来とされている。その呼称を大会の冠名に入れた本大会は、市制100周年にちなんで予定している賞金総額1億円や運営費用も全てチケットの券売で捻出する。
当日券や1枚のみの前売券も用意しているが、指定練習日やプロアマトーナメントも含めた大会1週間の全日で使える特別前売通し券は、7枚つづりで21,000円。
加茂氏は「男子トーナメントの付加価値をどうやって伝えていくかが重要。付加価値が分かって貰えれば、決して高くない金額」と自信をのぞかせる。
ギャラリーの方に楽しんで貰えるようにと、指定練習日からプロアマ日は普段禁止されているカメラ撮影を許可したり、チケット購入者の中から大会前夜祭への招待やプロアマへの出場権の提供等のサービスも検討している。
社団法人日本ゴルフツアー機構 小泉直 会長も「本大会の情熱や熱意を感じたし、この地で新規トーナメントを開催できる事は大変光栄なこと。選手会と我々が力を合わせて全面的に協力して大会を盛り上げて行きたい。」とサポートする事を約束した。
そして、「自分達も全力のプレー」をと声を揃えたのは、今も静岡県在住の藤田寛之と宮本勝昌。
今週の10日(金)から開催される「現代キャピタル招待 韓日プロゴルフ対抗戦」への出発を明日に控える強行スケジュールながら、この大会の主旨に賛同し参加した。
藤田は「一選手として幸せを感じた。協力できる事は何でもやりたい。」と意欲をみせ、宮本も「地元だし非常に楽しみな部分が多いトーナメント。」と位置づける。
選手会長を務めた経験もある横田真一は、「このトーナメントで浜松市民の方々を家族として、僕達選手も家族として迎え入れられた。だから、自分のプレーで市民の皆様にダイレクトに還元する場。みんな家族としてやっていく。」と挨拶した。
そして、何より本大会に想いを寄せて、本日の発表まで尽力したのが、ジャパンゴルフツアー選手会長を務める深堀圭一郎。
昨年の9月に特別保証制度を申請し、怪我の療養をしていた時のことだ。
「日本のトーナメントの中で、こういう試合があっても面白いよねという話をしていただいた。自分も治療中ながらそういう試合に出れる自分に戻れたら良いなと思っていた」。
その最中で、話が進み現実的な形になっていったのだという。
「選手みんなが感謝している」という通りに、会場にはスケジュールの都合上来れなかったものの、ビデオレターとして丸山茂樹、近藤共弘、宮里優作、石川遼らがコメントを寄せた。
本日から大会公式サイトもアップされ、記者会見終了後には実行委員会を務める地元の有志メンバーが集まり、決起大会も行い、今一度熱い想いを再確認した。
来年の開催予定に向けて、いよいよ本格的に動き出した『とおとうみ浜松オープン』。今後の注目が集まる!
大会概要(予定)
大会名称:とおとうみ浜松オープン
主 催:合同会社ボランタリートーナメント浜松
主 管:社団法人日本ゴルフツアー機構
企 画:とおとうみ浜松オープン
協 力:社団法人日本ゴルフツアー機構
ジャパンゴルフツアー選手会
開催日程:2011年5月16日(月) 指定練習日
2011年5月17日(火) 指定練習日
2011年5月18日(水) プロアマ大会
2011年5月19日(木) 第1ラウンド予選
2011年5月20日(金) 第2ラウンド予選
2011年5月21日(土) 第3ラウンド決勝
2011年5月22日(日) 第4ラウンド決勝
※全日一般公開
開催場所:未定
賞金総額:1億円(予定)
大会公式サイトはこちらから