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日本オープンゴルフ選手権競技 2012

ジュビック・パグンサンは「チャンスはあると、確信していたのに」

最後に短いパーパットを外して思わず苦笑いで立ち尽くす
16番で、1メートルのバーディチャンスを沈めて、2位と2打差。フィリピン選手の“日本一”まで目前だった。2位の久保谷も早々に諦めて、「早く帰ろう」と、荷造りしていたほど。

悲劇は次の17番で起きた。
190ヤードのパー3は、ティショットが池に沈んだ。「とても良く打てたのに」。
風のいたずら。「30ヤード手前あたりから、あおられた。運がなかった」。ダブルボギーで久保谷と並んだ。

18番は右のラフから木の間を抜いて、グリーン手前のラフまで運び、そこから寄せて1メートルもないパーパット。

「18番は、気持ちを切り替え最悪パーでもチャンスはあると、確信していたのに」。

プレーオフ進出もふいにした。
「最後のパットを外してしまったのが残念」。
最終日の好ゲームを最後まで引っ張った選手が、最後の最後に目の前で崩れた様子に、同組の平塚は「パグンサンを見ていいて、勝負は残酷だと思った。一番いいショットを打っていたのに。これが日本オープンなんだ、と」。
自分が負けた悔しさもさておき、同じ最終組で回った相手を気遣うほどのどんでん返しだった。

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