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中日クラウンズ 2005

丸山大輔が単独首位

小学校1年生まで、ここ和合からそれほど遠くない愛知県・瀬戸市で過ごした。プロになる、と決めたきっかけは、この中日クラウンズをテレビで見てからだった。憧れの舞台での、自身ツアーで6回目の最終日最終組。生まれ故郷で再び迎えた、初優勝のチャンス到来にも、「明日は、楽しくなりそう」と、気負いはない。

同じ組で回る尾崎直道は、今年結成された“新浦安会”のメンバー同士だ。

昨年3月の結婚を機に引っ越した先が、直道の住まいの近所だった。そのあと、さらに近くに引っ越してきた今井克宗も呼んで、「みんなでメシでも食おうか」。
直道の提案で、今年1月に新年会を開いて盛り上がった。

「直道さんは家族でこられて、僕は嫁さんと。イマカツ(今井)は友達を連れてきて。楽しかったですね。それと、直道さんが誘ってくださったことも、とてもうれしかった」。

ツアー31勝のトッププレーヤーが、少し身近に感じられた瞬間だった。

強風が吹き荒れたこの日3日目は、「球を押さえ気味に、低く打とうとして力が入った」。
前日よりティショットが「ラフばっかり」と、乱れたが、ピンチはパッティングでカバーした。
今年、パットのグリップを、好調だった一昨年前のスタイルに戻した。逆オーバーラッピングから、指を絡めて「インターロッキング気味」に。
4番や15番のチャンスパットだけでなく、14番で7メートルの、16番で6メートルのパーパットを決めて、踏みとどまった。

初優勝のチャンスはこれまで何度も迎えてきたが、単独首位で最終日を迎えるのは初めて。
だが緊迫した優勝争いもペアリングに恵まれて、リラックスして回れそうな気がしている。

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