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諸藤将次がJGTOブースでサイン会を実施
大声で目を剥いた青木功に、引きつった笑顔で、「あっ、ええ・・・まぁ・・・」と、口ごもる。もう少し早く見に来て欲しかった。18日土曜日に、東京・有明の東京ビッグサイトで行われたアジア最大のゴルフコンベンション「ジャパンゴルフフェア2012」。
日本ゴルフツアー機構の“JGTOブース”で諸藤将次が、サイン会を開くと聞きつけて開始の40分以上も前から集まった人々は、すでに70人を優に超えていた。11時30分から30分の予定も、さばききれずにどうしても、次の予定があるから申し訳ないけれど、打ち切らせていただいたほどだ。
その長い列の先頭で、若きヒーローの登場を今か今かと待ってくれたのは、おしゃまな小学生2人。「諸藤プロは、スイングがびゅんってなって、すっごく格好いい!」と、ツアーきっての飛ばし屋に惚れ込んでいる。神奈川県からやってきた天河希穂ちゃん、10歳と星音ちゃん、8歳の仲良し姉妹は、待ち時間の間にそっと櫛を取り出し“メイキャップ”。
憧れの人と一緒に記念写真におさまるための準備にも余念がなかった。
おめかしも万全に、頬を真っ赤に染めた希穂ちゃんに「頑張ってください!」と、直々にエールを送られると新シーズンに駆ける思いも、いっそう強くなる。
「まさか、こんなに集まって下さると思っていなかった」と、思わぬ反響にも、気が引き締まる。昨季、悲願の1勝を挙げて臨む今季の目標は、まず「4日間プレーして勝つこと」と諸藤。
9月のフジサンケイクラシックは、希穂ちゃん姉妹も週末に、ご家族と一緒に会場の富士桜カントリークラブ(山梨県)に応援に駆けつけるつもりだったが、道路もあちこちが通行止めになり、せっかく予約したホテルもキャンセルするしかなかった。
大型の台風襲来で、競技成立さえ危ぶまれた展開は、結局36ホールでの決着となり、もちろん勝ちにはかわりはないが、物足りなさが残ったのは否めない。
「今年こそ、4日間で2勝目を挙げます。そして賞金ランキングでは、トップ10入りを目指します」。そのための調整もぬかりない。今年は早めの始動で、1月には野茂英雄さんらと恒例のハードなトレーニングに汗を流し、2月は米タンパで集中合宿。
そして、さっそく明日(19日)から、今度はグアムに飛んで、本格的な調整に入る。
3月1日、2日には、タイで行われる全英オープンのアジア予選にも挑戦する。
「今年は、海外も視野に入れて戦いたい」。
昨年の雄姿を見損ねたおしゃまなファンにも、改めて優勝で報いたい。
※ジャパンゴルフフェア2012。最終日の19日日曜日は、JGTOブースで藤田寛之のサイン&写真撮影会を行います! 12時から30分間の予定です。