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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2011

滑り込み出場の宮里優作が

今季の優勝者と、賞金ランキングは25位まで(国内のみ)の選手にしか権利のないこの頂上決戦は、先週のカシオワールドオープンで、滑り込みの出場権を獲得した。

先週の最終日は、高山忠洋との一歩も引かない一騎打ちが、いま生きている。この日初日は、1番、2番、3番で立て続けに絶好のバーディチャンスを外した。

「以前の自分なら、余計にがっついて、チャンスにつく前にバーディを狙いに行って、気持ちだけが先走っていた」。それで、自滅することも多かった。

しかし今は「じっとパーでチャンスを待てる」。先週の経験で得た感覚だ。
だからこそ、出だしの取り逃がしを4番からの3連続バーディで、そっくりと取り返すことが出来た。

後半もパットが決まらず一進一退が続いたが、この日きゅうきょ兄の応援に訪れた妹の藍さん。「彼女のパターなら、9アンダー行ってたんじゃないかな」と、笑わせる余裕もあった。

また、妹を「先生」と呼び、「その前で悪いゴルフは出来ない」と、兄のナイスプレーのみならず、同組の選手に公平にコースに響き渡らせた藍さんの大きな声援を、「良い緊張感」に、変えることも出来た。

このオフに藍さんの合宿に参加させてもらって、改めて妹の偉大さにひれ伏した。「こんな小さな体で、世界の第一線で戦っている。僕にも学ぶところがたくさんある」と、尊敬する妹の前で納得のゴルフが見せられたのも嬉しい。

初日は朝の凍える寒さも、あったか素材の長袖を3枚着込み、4つのカイロを貼り付けて出ていった。
後半からいっそうの冷え込みも、3アンダーの4位タイに、上がるころには「熱いッス」。身も心も燃えていた。

先週、取り逃がした悲願のツアー初Vを取り返す、チャンスがさっそく到来も「4日間、同じペースで回れれば100点。結果より、それを重視したい」と言った言葉に、気負いは微塵も見られない。


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