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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン 2009

プラヤド・マークセンが3位タイ浮上

タイの英雄が、17番で魅せた。左ドッグレッグの打ち下ろしのパー4は、ショートカットして、1打でグリーンを捉えた。

今週、このホールで第一号のワンオンに成功し、力強く握った右拳。
11メートルのイーグルパットは惜しくもカップを外れたが、50センチのバーディパットは余裕で決めた。

「凄いでしょ?」と、胸を張った42歳。
しかしすぐに顔をしかめて「アイタタタタ・・・」。

傾斜のきついホールの連続に、足がパンパン。腰痛持ちは、特に下り傾斜で慎重に降りるから、なおさらだ。
「太股の、ここんところが凄く痛くて」と左側の裏側を抑え、「あとここも痛いんですよ」と靴を脱ぎ、小指の付け根をそっとつまんだ。

ホールアウトしてすぐに、「今から風呂に入ります」とマークセン。一番の治療法は、コースの水風呂と温泉に交互につかることだという。

毎日、主治医の言いつけを守って、あとは睡眠。「昨日は10時間も寝ましたから。どうにか戦えています」と、苦笑する。

アジアンツアーで6勝、日本ツアーでは2週連続Vを含む3勝をあげ、昨年の賞金ランクは3位につけた。

また今年は2年連続でマスターズトーナメントに出場するなど、世界を股にかけるインターナショナルプレーヤーが、アジアと日本の両ツアーの賞金ランクに加算される今大会でも優勝争いに加わった。

「このコースで勝つためには、絶対にフェアウェーを外せない。最終日はギャラリーも多くなるし、週末はこれまで以上に集中していきます」。
勝負師の目がキラリと光った。

※マークセンがワンオンした17番パー4で、この日は午後組の横田真一もワンオン成功。みごと、イーグルを奪いました。


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