記事

長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ 2010

平塚哲二が首位キープ

上がりの16番、17番でいずれも2〜3メートルのバーディチャンスを外した。だからなおさら、韓国の金庚泰(キム・キョンテ)と並んで迎えた18番は「絶対に決めたかった」という。

「最終日はひとつでも優位に立って迎えたいから」。
最後は4メートルのチャンスをねじ込んで、単独首位キープ。

しかし「今日はティショットがほとんどフェアウェーに行ってない」。
その分、ミスは今季もシーズン開幕からアジアンツアーに積極的に足を伸ばし、実践の中で磨いたアプローチ、パターでカバーした。
目下、課題の「ボギーを叩かないゴルフ」は、この日も11番のひとつにとどめ、今季国内初Vを射程に捉えた。

金と趙珉珪(チョ・ミンギュ)の2人の韓国勢に挟まれての最終日最終組。
以前は「外国人と回るのが、ちょっと嫌だった」。
言葉の壁に、「話しかけられると緊張するから」。
身振り手振りとカタコトの単語を駆使しても、言われていることが分からなかったり、引け目を感じたものだが、すでに今季は2勝をあげているアジアで「もう慣れましたから」と、そんな恐怖も一掃された。

ツアーきっての酒豪は、数々の武勇伝を持つが今週は「おとなしく、千歳泊まりで」。
“酒宴”も3時間程度にとどめているという。

それだけに優勝したら、思いっきり弾ける。
「明日の夜はススキノに移動してどんちゃん騒ぎです」。
そして万一、負けても「残念会。どっちにしても、どんちゃん騒ぎです」と、大きな口で笑った。

関連記事