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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2011

諸藤将次(もろふじまさつぐ)は今度こそ「ガッツポーズが出来るように」

この日2日目も、あいかわらず風が吹くコンディションに、「後半は、微妙にショットがつかなくて。アプローチで耐えるゴルフ」と、バックナインをイーブンパーでしのいで、前半3つのバーディを生かした。

飛ばし屋有利とも言われるここ袖ヶ浦は、沖学園高3年時に初出場を果たしてから、3年連続の挑戦で、3年連続の予選落ちでも、感触はつかんでいた。プロ初出場の今年、改めて実感したのは「このコースはティショットが打ちやすい」。
現在、ドライビングディスタンスはただひとり300ヤード越えのランク1位。またこの2日間も、平均315ヤードを記録してランク1位の飛距離も、存分に生かせる。

左ドッグレッグの16番パー5も、ドライバーで無理に左林のショートカットを狙わなくとも、2番アイアンに相当する3番のユーティリティアイアンで、余裕のバーディも取れる。
270ヤードの第2打は、もう一度3番ユーティリティで「少し引っ張った」と、左のバンカーに入れたが、そこから奧2.5メートルにつけてこれを沈めた。10番のボギーもきっちり取り返して、上がってこられた。

このところ、何かと目をかけてくれる谷口徹に言われた。
「裵相文(ベサンムン)のスイングを見て、勉強してこい。お前には、ないものがあるから」と。
「確かに、低めのフェードは僕にはない。目に焼き付けて来た。スイングのイメージも良くなった」と現在賞金ランク1位との、予選2日間の同組ラウンドにも得るものはあった。
「オフに、練習して自分のモノに出来れば」と、課題もひとつ増やして迎える週末は、1打差2位で大会を折り返して「ガッツポーズが出来ますように」。

9月。悲願のツアー初優勝をあげたフジサンケイクラシックは、連日の悪天候に36ホールでの決着となったばかりか最終ラウンドは、変則的なスタートに、トップでホールアウトした時点ではまだ、下位の選手が半数以上もプレー中で優勝シーンにつきものの、パフォーマンスが何も出来なかった。

今度こそ、堂々と72ホール目に勝ちどきを上げたい。
そのために「気を引き締めて頑張りたい」。26歳が気合を入れ直した。


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