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マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント 2011

甲斐慎太郎は「本当にお久しぶりです」

締めの9番は、難しいパー4で左の深いラフから160ヤードの第2打を9番アイアンで横4メートルにつけてバーディ締めに、久々の好発進だ。

「・・・いやもう、本当にお久しぶりです」と本人もさすがにバツが悪そう。

もともと、序盤は出遅れる傾向にはあった、とはいうものの、「今年はさすがに遅すぎました」と、照れ笑い。

開幕戦から、実に9戦連続の予選落ちは、8月の関西オープンまで獲得賞金もゼロという惨憺たる成績に、中盤まで賞金ランキングのリストにすら載れなかった。

だからなおさら「気にもならなかった」と、もともとのんびり屋はツアー初優勝をあげた2008年から4年目のシード落ちの危機感も、持てないまま。

不振の原因は、開幕から引きずってきた右足親指のつけねの痛みと、春先にかかったインフルエンザ。高熱は、スポーツ選手には特に今後の活躍に響くとはよくいわれるが、甲斐も例外ではなかった。

復帰してもしばらくは本調子が出ないままに、ここまで来てしまった。それだけに久しぶりに笑顔もこぼれるラウンドのきっかけは、契約メーカーから先週に発表された新しいドライバー。
「捕まりがよくて飛距離も以前より、15ヤードは飛んでいる」と、この日はスタートの1番で340ヤードも飛ばした。

18番パー5も第2打は、8番アイアンで楽々バーディを奪うなど、心強い武器を手に入れて、ここからが本領発揮だ。

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