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ABC チャンピオンシップ 2007
高校生が大健闘!!
また薗田くんは、この日3アンダーで迎えた前半の18番パー5で、奥から下りのスライスラインをねじこんで記念すべき「ツアー初イーグル」を記録。
一時、単独首位に立つ大活躍をみせた。
しかし、再開後の後半7番で、奥バンカーからの第2打をホームラン。「雨の影響で、特にロングパットが重くなった」と、ピンまで15メートルのエッジからのパーパットも寄せきれず、ダブルボギーとしたものの「前半、取りすぎましたから」と、ショックはない。
これがツアー5戦目には雰囲気にもすっかり慣れて「今では緊張もないし、自信を持ってプレーできるようになってきた」と、堂々としたものだ。
参戦中は、積極的にプロの中に入っていく。
今週は火曜日に、自ら申し出て谷口徹と練習ラウンドを行った。
きっかけは、9月のフジサンケイクラシックだった。
予選2日間を、同じ組で回ることになった谷口は、想像していたよりもずっと親しみやすく、またはるかに親切で、むしろ「やさし過ぎるほど。トッププレーヤーの人は、プレーに集中して話しかけにくいイメージがあったんで、こんなに良くしてもらっていいのかな、と思ったほどだった」と、振り返る。
良い意味で崩れ去った第一印象に勢いづいて「次回のトーナメントではぜひ、一緒に練習ラウンドさせて欲しい」と、頼んでおいた。
今週、実現した賞金ランク1位との3度目のラウンドで、もっとも印象に残った教えは「練習のときも、常にどういう球を打ちたいかイメージして打っていくこと」。
フック、スライス、ストレート。
「また、同じ番手で打つときも軽めに打つとか、低い弾道、高い弾道・・・。1球1球、イメージして打つことが、本番につながっていくんだ、と」。
今週、特に好調のアイアンショットは「そのアドバイスのおかげ」と感謝した。
薗田くんの結果を聞いた谷口も、「ビックリした! 本当に、急にうまくなるんだね!」と、喜んだ。
2つ下の後輩、石川遼くんが史上最年少優勝をあげた直後の5月の三菱ダイヤモンドカップで、ツアー初出場。
「あのときは、僕も勝てると思っていたけれど・・・。いまは、そんなに簡単じゃない、って。それよりも、いまはツアーでなるべく上に行きたい。そんな気持ちで戦っている」と、前回の日本オープンに続く2試合連続の予選通過にも、落ち着き払って答えた。