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VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント 2011
近藤共弘が首位浮上
ギラギラと照りつける太陽に、抜けるような青空、ほとばしる汗。まさに今年の大会テーマのように、この日3日目は“沸闘”と、なるはずだった。
金庚泰(キムキョンテ)と、裵相文(ベサンムン)との最終組は、「まさに今の韓国の2トップという感じで」。近藤も直接対決を楽しみにしていたのだが。
「なんだか今日は、みんなぐずぐず」。
ハイスコアの戦いがウリの大会で、揃いも揃って伸び悩んだ。
「特にトラブルがあったというわけじゃないのに、みんなリズムが悪かったというか、行けるようなリズムじゃなかったというか」。3人揃って消化不良だ。
どことなく重い空気に近藤も、思うようにスコアが伸ばせない。
「3メートルから4メートルが、なかなか入ってくれなくてもたついちゃった」と、舌を出す。
前週の関西オープンの最終日に続いてボギーなしのラウンドは、「まあまあ、それはいいけど。でもあと2つくらいは伸ばしたかった」と、不完全燃焼のラウンドではつい、欲も出る。
「それでも、トップなんでね」と、3打差の首位タイ浮上を励みに、自らにムチを打つ。
「明日こそ、もたついたら一気に差が縮まる。自分もしっかり攻めていく」。
ツアー通算5勝目をあげた、今年4月のつるやオープン以来の最終日最終組は、やっぱり韓国勢の包囲網。
裵(ベ)は変わらずだが、今度は韓国系アメリカ人のJチョイを相手に、今季一番乗りとなる2勝目を狙う。
「なんか日韓戦をやってるみたい」と、今年7月に日本が苦杯をなめた団体戦に思いを馳せて、それもひとつの励みにしていた。