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コカ・コーラ東海クラシック 2013

中3の岡崎錬(おかざきれん)さんが予選を通過、歴代3位の年少記録で

本人は、「落ちた」と思っていた。最終18番。グリーンの奥のカラーから、パターで3回かかってボギーの幕切れ。「スライスをするのは分かるんですが。コブの頂点にあるカップに対して左に打てなかった」と、後悔しきりだ。

通算6オーバーは、本人の目算には1打足りない。15番で、スコアボードを確認したとき、「あまり他も伸びていない。まだチャンスがある」と、最後まで諦めずに決勝進出を目指した岡崎さんだったが、「最後はパーじゃないと」と、肩を落として上がってきた。

難コースで1アンダーをマークした初日から一転して、7オーバーを打った。初日以上の大応援団に見送られてコースに出たものの、緊張と初日以上に厳しいピン位置に、14歳には思うように、ゴルフをさせてもらえない。

「先のことばっかり考えて、体も硬くなってしまう。びびって思い切りゴルフができなかった。ショットがグリーンに乗らない。パットも入らない」と、とうとうひとつもバーディを獲れないまま、この日は79を打った。

「5オーバーが予選のカットラインだと思っていた」と、自分の計算よりひとつ多く打ってしまってスコア提出所に入ったが、大人たちから、おそらく今季は中日クラウンズの10オーバーに次いで悪い、7オーバーのカットラインになるだろう、と言われてほっと胸をなで下ろす。

「嬉しいですね」。
岐阜県の美濃加茂西中学校の3年生は、14歳と10ヶ月13日での決勝ラウンド進出。あの石川遼を抜いて、歴代3位の年少記録で予選を通過。小学生時代に観戦した中日クラウンズで、石川にもらったサインは今も大事に部屋に飾ってある。

石川が15歳の最年少優勝記録を作った2007年の「マンシングウェアオープンKSBカップ」は岡崎さんが8歳のとき。「テレビで見ました。信じられなかった」。同時に夢が、ぐっと近づいた瞬間。「あれを見て、真剣にゴルフをやり始めたんです」。憧れの人にも少し、近づいた。

名前の「錬」は「鍛錬」の「錬」。「努力する人になりますように」と命名された。いまが遊びたい盛りも、流行りのゲームなどにはいっさい興味がなく「ゴルフをしているほうが楽しい」と、試合前は気合いを入れるために、剃る習慣という「坊主頭」で、ニコニコ笑う。初出場のトーナメントで、大会史上でいうなら最年少での決勝ラウンド進出に、「明日も明後日も、まだプレーが出来る」と相変わらずニコニコと「精一杯、悔いの残らないプレーがしたい」と、週末の三好で健闘を誓った。

※ツアー年少予選通過記録
1位 伊藤誠道@(14歳と21日)  2009年VanaH杯KBCオーガスタ
2位 伊藤涼太@(14歳2ヶ月7日) 2004年サントリーオープン
3位 岡崎錬@ (14歳10ヶ月13日)2013年コカ・コーラ東海クラシック
4位 石川遼@ (15歳8ヶ月2日) 2007年マンシングウェアオープンKSBカップ


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