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第1回JGTO総会を開催

総会直前まで資料をめくってなにやらメモ書き。下調べと準備に余念がない選手会長。
ジャパンゴルフツアーの開幕まで約1ヶ月あまりと迫った3月5日火曜日。日本ゴルフツアー機構が「社団法人」から「一般社団法人」に移行して初めての「社員総会」が、都内のホテルオークラ東京で開催された。

“らしからぬ”シングルボタンのノータックスーツで颯爽と現れた池田勇太は、この日も新・会長職への意欲をみなぎらせて一番前の席に座った。
「男子ツアー何やってんの?と言われないように。俺らしく、開幕からどーんと行きたい」と“ツアー改革”に並々ならぬ思いを寄せる池田は、2013年度の「ジャパンゴルフツアー選手会の活動方針(※)」を、朗々と読み上げた。

まず池田が声を上げ、他の選手たちの賛同を取りつけ、新たにスタートするイベントや社会貢献活動、また追加・改訂されるトーナメント規定が、特に今年はいくつもある。

サポート役として、池田の隣に座った前・会長で、現・副会長に就任した倉本昌弘が言った。

「あの“AON”も、新会長を100%バックアップすると言っています」。
ゴルフ界の一時代を築いたAON。青木功と尾崎将司と中嶋常幸の3人が、足並み揃えて池田への全面的な支援を申し出ているという。

さらにキャプテン・ジョーこと尾崎直道も、そしてもちろん倉本も、“AON”と同じ永久シード選手の一員として、池田を全力で支えていく構えだ。
「池田選手がこのせいで成績が落ちたと言われることがないように。池田選手の“両立”をサポートしていく」と約束した。

大御所たちの心強い支援を受けて、池田は“最初が肝心”と言った。
「みなさんには、“勇太は今年が初めてだから。まあ、言うことを聞いておいてやるか”と。そう言っていただけるのは、1年目の今しかない。これが2年、3年と続いてきたら、選手会長なんて、嫌がられるようになるもんだから。最初のうちに一気にやっておく」と、改革のためのアイディアが、泉のように沸いてくる。

「俺たちは女子プロみたいに華があるわけじゃないから」。
そのかわりの武器は、男子ならではの迫力と、誰にも真似できないような技の数々。
男らしく、力強いゴルフを出来るだけ多くの人々に見てもらうためにも、今年は例年以上に「景気よく、行きましょうよ!!」。
若大将が元気いっぱい、男子ツアーを引っ張っていく。

※2013年度 ジャパンゴルフツアー選手会(JGTPC)活動方針
①ファンイベントの開催
●国内開幕前イベント
 ★「東建ホームメイトカップ」開催週の4月15日・月曜日に名古屋市内で街頭トークショーとサイン会を実施。
 ★同週の17日・水曜日にオープニングセレモニーとして、鏡開きを実施。サイン会を開き、国内開幕の祝杯をふるまう。
●通年イベント
 ★メディアデーおよび大会PRイベントを通じてファンと触れ合う。前年優勝者や地元プロを派遣して番組宣伝、番組PRも積極的に行っていく。

②地域貢献・社会還元の活動
●震災復興支援活動として被災地でのキッズイベントを開催。「ゴルフで宮城県を元気に」の活動を、岩手や福島にも拡大していく。
●2009年から4年間で26選手が26校を訪ねた「ゴルフ伝導の旅」。今年も特に、被災地に重点を置いた小学校訪問を実施。
●5月25日・土曜日には、2012年度に選手が獲得した賞金から拠出した1%の震災復興支援金の寄贈式典を、宮城県で開催計画。

③競技数の維持と増加
●スポンサーとの連携によるトーナメントの盛り上げを推進。
 例)連続欠場の罰則強化、トーナメント前夜祭への参加協力の強化、主催者と優勝者による会食の実施を計画。
●プロアマ大会でのお客さまへのホスピタリティの強化
 例)指針となる「ツアープレーヤーの心得ブック」をJGTOと共同で作成し、さらなる人間力向上を目指す。
 例)プロアマ大会時の選手サポートスタッフのロープ内入場への配慮
●5月25日に開催予定の宮城県での復興支援金の寄贈式典と連動して、トーナメント主催者、特別協賛社を招待してゴルフ懇親会を開催。

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  • 総会後の記者会見。神妙な顔つきでメディアのみなさんにも今後のツアーの発展について、協力を求める池田(左)
  • 新選手会長への完全バックアップを約束した前選手会長の倉本。売り上げを震災復興支援金に当てるDVDの宣伝もぬかりなく・・・
  • 記者会見後のメディア懇親会でもいつになく真剣な顔つきで熱弁をふるう選手会長・・・!!

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