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〜全英への道〜ミズノオープン 2013
松山英樹はまずは「防寒対策をしっかりして」
いざ、向かう7月のリンクスコースでもっとも大切な準備のひとつが「防寒対策」。
セーターは、カシミアに限ると、中止になったプロアマ戦の懇親パーディで、共に壇上に立った藤田寛之らにも言われて、確かにとうなずく。
青木功によると、今年の会場となるミュアフィールドは、今週のミズノオープンの会場のJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部にどことなく、似ている部分があるという。
かの地には、今年もテレビ解説として訪れる青木は、そんな噂を聞きつけて、このミズノオープンは、実に21年ぶりの出場を決めたそうだ。
80年大会のミュアフィールドで、3日目にいまだ破られないコース新の63を出した青木。
「でも、あのときは初日、2日目と74でビリで通って、最終日にはまた74だって! いったい、どうなってんだと思った」と、自嘲の笑みで、「テレビやロープの外から見たのでは分からない恐ろしさがミュアフィールドにはある。うまくいかずに当たり前。フェアウェイに行かなくて、当たり前。行けば分かる」と、青木は言った。
また、藤田はリンクスコースについて、「ゴルフは理不尽なスポーツだけど、全英オープンほどそれを痛感する大会はない」。海風にさらされて、かたく締まったフェアウェイは、ナイスショットが不運なキックで深いポットバンカーにつかまったり、ヒースと呼ばれる丈高いラフに絡め取られたり…。「日本では、ありえない結果が待っている」とベテランの賞金王さえおそれおののく。
驚異の21歳にとっても初めての全英オープン。「あのコースでやれることが素晴らしい」と、青木は言った。「予選を通っても、打ちのめされても、これからのゴルフ人生を歩いていくのに必要な何かを教えてくれる。あそこに行けば、英樹も必ず大きくなって帰ってこれると思うよ」。青木の言葉をしっかりと受け止めた松山だ。