今はつい、そう言ってしまいたいほどの心境だということだ。ミュアフィールドは、最後の18番で目も当てられないトリプルボギーで上がってきたからなおさらだった。ティショットをブッシュに入れた。そこから今度は深いバンカーに打ち込んで、一度で脱出が出来なかった。
「今日はこれまでとは逆の風」。計算ミスだった。「捕まりすぎた」と最後の最後まで、リンクスの罠にもがき続けて終わってしまった。

42歳にして臨んだ初メジャー。「また来たい？　いや来たくない。これが最初で最後です」。年齢のせいより何より、「この先も、ここで上手くれる気がしない。今度はこうしたら、というのも浮かばない。自然に打ち克つパワーもない」と、ないない尽くしに肩を落とした。

「もうゴルフをやりたくない気分」と、それほどまでに打ちのめされた２日間。
「18番で僕のゴルフ人生は終わった。引退です」とはもちろん、冗談だがしばらく後遺症は残りそうだ。

• 丸山 大輔