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松山英樹は今までで一番・・・(全英オープン初日)

「いや、それはわかんないんですけど」。すでにオーガスタに2度も立った選手が「朝は緊張しましたよ。ほんと緊張しました。今までで、一番緊張したんじゃないですか?」。
10位タイにつけた先の全米オープンでさえ、「この比じゃなかった」。そのせいか、1番のティショットは左のラフへ。そこから、低い球で上手くピンまで7メートルに乗せた2打目も、「何ヤードあったっけ・・・?」。すぐには思い出せない。「う~んと、頭が回んないんです。ああ・・・6番アイアンで打った記憶はあります」。
そんな極度の緊張の中にあっても怪物ルーキーは、自分を見失うことはなかった。「とりあえず、自分のプレーをやろうと思って」。他の2人はショットがあまり良くなかった。「2人は曲がっていたので。自分のショットが良く感じた」と、それもひとつの糧にして、ミケルソンからの激励も、笑顔で受けた。
「朝の練習場で“ガンバッテ”って。あまりにも日本語が上手くてビックリした。“ヒデキサン”って」とニッコリと、雰囲気にものまれることなく、2番では140ヤードから、50センチにつけて初バーディを奪った。
ただ、グリーン上で苦しんだ1日。「ホールによって、速さがあまりにも違うので」。戸惑いは、最後まで隠せず、8番では奥から7メートルのバーディパットが2メートルもカップの向こうに行きすぎたり、12番で今度は2メートルもショートしたり。2度の3パットに「無駄なミスが多かったので。満足はしませんけど」。それでも、15番から連続ボギーのあとは、連続バーディで最後はしっかり締めた。
ミケルソンもマキロイも、揃ってボギーにした18番では4メートルをねじ込み、初日はイーブンパーにも「今日、4アンダーくらいで上がって来れたら明日は落ち着ついてやれたと思いますけど、明日も緊張しながらやります。予選通過をしたら、やっと落ち着ける」と、いつものように、まずは決勝進出をにらんだ。