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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2011
今週のトーナメント<カシオワールドオープン>
連覇がかかるのは、松村道央だ。昨年は、韓国の金度勲(キム・ドフン)とのプレーオフ。4ホールにも及ぶ戦いは、最後に金のOBを誘い込み、どうにか終止符を打ったが、自ら度重なるピンチで混戦を招いてしまった反省が、まず表彰式ではこぼれ出たものだった。
応援と祝福に駆けつけてくれた師匠にも、叱られた。「ハラハラさせんなよ」と、ぶっきらぼうな言葉で祝ってくれたのは、谷口徹。
破竹の勢いの韓国勢とともに、近ごろ一大勢力を築きつつあるのが43歳のベテランを中心にした“谷口軍団”。
松村も、その一人として今年は10月のブリヂストンオープンの最終日に師匠のツアー通算17勝目をグリーンサイドで祝った。
師匠の頭から、水シャワーを浴びせるのは相当の勇気が要ったが、「目が覚めたやないか!」と、口では怒りながらも師匠の目の奥に喜びの光を見付けて、日頃の恩を少しでも返上出来た気がしたものだ。
そして、今年は先週に“兄弟子”の2年ぶりの復活優勝を祝ったばかりだ。
谷口の一番弟子と呼んでもいい武藤俊憲が海外の強豪ひしめくダンロップフェニックスでツアー通算4勝目を挙げて、今度は師匠と一緒に再びグリーンサイドにはせ参じた。
谷口とともに、チャンピオンの頭に水を浴びせながら、自らはいよいよ次週は連覇へのチャンスに、思いも高まった。
武藤が08年から2年連続で獲得した部門別ランキング「トータルドライビング」でそのあとを受け継いで、昨年1位に輝いたのが松村だ。
大会は昨年で30回という歴史の中で、連覇を達成したのは2009年の小田孔明ひとりだけ。大会史上2人目は、2年連続の快挙達成へ・・・。
飛んで曲がらない豪打を武器に、松村が思い出の地へ舞い戻る。
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