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『高山忠洋が中部運動記者クラブ・ゴルフ分科会 2011年度最優秀選手賞を受賞』
昨年に引き続き2年連続3回目の受賞(2005年度に初受賞)となり、すっかり中部の顔となった高山は、「昨年に引き続きこの素晴らしい賞をいただけた事を光栄に思います。」と笑顔で答えた。
このオフも例年通り秀島正芳トレーナーのトレーニングを続け、「いまは右肩を上げることが出来ないほど筋肉痛が起きている」という。
トレーニング内容は、ウエイトトレーニングだけではなく、走り込みも「高校までやっていた野球の練習でもこんなにきつくはなかった」と唸るほど半端じゃない猛トレーニングをこなしている。
それもこれも、プロ・高山なりの哲学があるからこそ耐えられる。
「プロとして、力でねじ伏せられるゴルフをしたい。うまいゴルフではなく、プロとして、アマチュアの人ではマネのできないゴルフをしたいから」というのがその理由だ。常に理想を高く持ち、日々進化していこうとする気持ちが彼の原動力でもある。
昨年度賞金ランキング2位は日本人選手の中では堂々のトップ。
しかし、本人的には「2位といっても、ベ・サンムンとは6000万円ほどの差があったし、2位以下は紙一重でたまたま運がよかっただけ」と決して現状に満足はせず、次を見据えている。
「今季は、まず1勝。そして、ことしはメジャー(公式戦)を取りたい。そうすれば1億円も見えてくるし、賞金王も夢ではなくなる」と目標を掲げている。
例年だと体力強化が終わると、沖縄での調整に入るのがパターン。
しかし、今年は3月8日より米国・フロリダ州で行われるWGCキャデラック選手権に出場するために3月2日から渡米予定だ。
一昨年まで故障に泣いていた男は、猛トレーニングで悩みを克服し、そしてその先に今年は大きい夢を描いている。