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〜全英への道〜ミズノオープン 2012

破竹の韓国勢! 首位タイにつけた張棟圭も新顔

もうひとり、首位タイにつけた韓国勢は異色な経歴の持ち主だ。張棟圭は、日本語読みで「ジャンドンキュ」。スタートの10番は、パー4でいきなりイーグルを奪った。フェアウェーから150ヤードの第2打は、ドローで狙ったショットがカップイン。
「行ってみたらボールがどこにもなくて。手前2メートルのところに、ピッチマークだけが残っていた」という。

やにわに浮き足だった。しかし「いやいや、冷静にならなくては」。気を引き締めて、そのあと前半はすべてパーでまとめて、中断を挟んで迎えた後半に、3つ伸ばして好発進だ。

父親のてほどきで11歳からゴルフを始めた。「もっとうまくなりたい」と単身、修行の先に選んだのはなぜか南アフリカ。13歳からの約3年間は、ミニツアーなどで腕を磨いて、18歳でプロ転向を果たした。

それから4年間を戦った韓国ツアーは2010年の賞金ランク21位が最高位。日本ツアーは昨年から本格参戦。しかし5試合ですべて予選落ちに終わったのは、その年4月に手に重傷を負ったから。
韓国ツアーから、自宅に帰ってきた日曜日。大きな荷物を抱えたまま、階段から転落した。
「右手が荷物の下敷きになって」。

小指の部分に、ステンレスを入れる手術を受けて、全治3ヶ月。「でも我慢出来ずに1ヶ月でギブスを取った」。
無理をして試合に出たが、そんな状態でまともにゴルフが出来るはずもなかった。
「残念でした」と振り返ったが、それも当然の結果だったと、本人も今になれば思う。

改めて、ファイナルQTランクは17位の資格で、仕切り直しの日本ツアーは「今年、ぜひシードを取って、出来れば優勝も」。大会は、黄重坤(ハンジュンゴン)に続く2年連続の韓国人Vも視野に入れた。

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